狂いそうなほど長い時間の先にあるのは1 ページ1
好き合って
愛し合って
そうやって生きてきたと思うんだ
時には反発したとしても
お互いを理解して、尊重し合ってきたんだと思うんだ
なのに、何故
いま、時を経て現実ではこんなにも＿＿…
「……ソラさんが泣いてるとしたら、君のため…だと思う」
静かに良太郎の口から語られた言葉
それはまさにAが死郎に向けて言いたかった言葉だった
本人の口から語られる事はなかったが、死郎とソラは生前“恋人”であったことは数々の言動から容易に想像できる
だが
それがどうして、こんなにも歪んだモノになってしまったのかAには理解できなかった
自分とて“自分の全てを賭してまで誰かを愛する”なんて事はした事はないが、死郎のソラへの愛情が歪曲してしまっていることは分かる
そして、それが“ソラ”を苦しめている事も＿＿
だからこそ、死郎に伝えたかった
その歪んでしまった愛情を、生前の真っ直ぐな愛情に戻して欲しいと
ソラが本当に願っているのは＿＿…
「……そんなワケあるかぁあぁーーーっ！！！」
「ッ、！！」
自分以外の思想を一切許さない
そう捉える事ができるほど取り乱した死郎は、ひたりと良太郎とモモタロス、Aを瞳に捉えると勢いよく馬で駆け出した
その気迫は今までの比にならないほど
咄嗟にモモタロスはAを庇い自身の背に隠すがそれ以外の、反撃への動きまでには至らなかった
その足は思わず後退り、持っていたガッシャーを死郎に向けるだけで精一杯だった
モモタロスに庇われたAは慌ててアローを出すが、蓄積された疲労と痛みから照準がうまく定まらない
力が入らないせいでカチカチと鳴り震えるアローにAは苛立ちを覚える
「クソ…ッ！？」
不意に感じた気配
自分達の後ろからやってくるのはどうやら2人のようだ
急いでAは死郎に向けていたアローを後方へと標準を合わせる
てっきり“ソレ”がイマジンだと思っていたAは、背の高い草の影から見えたその人物達に目を見張った
「幸太郎くん…！？」
走ってやってきたのは、怪我をして動けないテディとその看病を任されていた幸太郎だった
「＿＿テディ、いけ！！」
幸太郎が叫ぶと同時にテディはくるりと身体を回転させ大剣に変身すると死郎へと向かっていく
死郎を捉えたテディは勢いよく死郎を馬上から吹き飛ばした
「……助かった…」
驚き、心配をしたものの、2人の加勢にAは安堵の息を吐くと空間に穴を開けそこに飛び込んでいった
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茉南(プロフ) - Aさん» 読んでいただきありがとうございます(^^)ラストまでどうなるか…楽しんで読んでもらえるよう頑張っていきます！亀更新ですが、これからもよろしくお願いします！ (10月24日 0時) (
レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 侑斗オチだと嬉しいです！いつも楽しく読ませてもらってます！完結までがんばってください (10月23日 0時) (レス) @page34 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2023年3月9日 0時
