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＿＿ホント、自分は大マヌケ者だ
「じゃあそっちはお願いね！こっちは3人で仕上げるから！」
「おう！デカいガラクタもあったりしたから怪我すンなよ！？」
「急に子ども扱い！！」
だはは、と高らかに笑い声を上げて、分かれた4人のクルーは隣の倉庫へと去って行った
私と一緒に作業するのは、この前新しく家族になった一番隊の若いクルーと確かイゾウ兄のところの古参クルーだ
どちらも最近よく話す2人だったので、気が楽なのがありがたい
「さーて…じゃあ残り、頑張りますか」
「俺らでさっきの続きから始めるから、まだ手をつけてない方を頼めるか？」
「了解ー！判断に困ったらお互い声かけましょー」
それからしばらく
黙々と作業を進めていた所で、目についたのは身長の倍はありそうな大きな樽
これは…備品なのか？
「ねぇちょっとー！樽って何かに使うのー？」
「あー？酒樽か？」
「にしてはだいぶ大きい！あ、でも大量ストック用とかなら分からんでもない」
「中身は入ってるのか？食料倉庫のヤツが紛れたんかな」
「んー…ちょっと待って！確認してみる」
樽の近くにあった不用品らしき木箱を重ねて慎重によじ登る
樽の蓋は開いていて、覗き込んでみると中身はカラ…否、底に少し液体があるのが見えた
どうやら使用済みの樽のようだ
「…なんかカラの樽っぽいよー。底になんか水っぽいのあるから、備品とかじゃなさそ＿＿ッ、！？」
ほんの少しの気の緩み
細い樽枠にかけていた足が滑り、不意にバランスを崩した
慌てて体勢を立て直そうにも掴まれる場所もなく、そのまま重力に逆らう事なく樽の中へと落っこちた
突如響いた大きな音に、倉庫にいた2人が慌てて声を上げた
「なっ、おいA！？どうした！」
「なにしたンすか！」
「いたた…ちょっと、ヘマした…」
落ちた時にぶつけた頭を押さえながら2人へと返す
床に溜まっていたのはただの水のようだが、ここが地下だからか数センチの水でもやたらと冷たく感じる
見上げれば樽の縁は頭上よりだいぶ上で、円筒形で出っ張りもなく自力でここから出るのは不可能に近そうだ
「これは…自分では出られない、かも？」
試しに縁に手をかけようと跳ねてみるも届かず、絶妙な直径の大きさ故に両壁を使って登る事もできない
ついでに言えば、樽に使われてる板が厚いのかなんなのか蹴ったくらいじゃビクともしないくらい頑丈である
＿＿見事な詰みっぷりに、私は思わず頭を抱えるしかなかった
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茉南(プロフ) - はるさん» 読んでいただきありがとうございます！更新を待っていただける事、とても嬉しいです(^^)のんびりし過ぎて忘れられないよう頑張っていきたいと思っています（笑）これからもよろしくお願いします！ (2月15日 11時) (
レス) @page49 id: 6c919d248d (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (2月15日 10時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 雨衣さん» いつもありがとうございます(^^)そうなんですよー！原作はみんないなくなってて寂しくて(T-T)彼らを今後どうするか、ある程度考えているのですが…今が楽しくて悩み中です（笑）今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (12月28日 0時) (レス) id: 936b383323 (このIDを非表示/違反報告)
雨衣(プロフ) - 毎週本当楽しみにしてます！アニメではサッチもイゾウ達もらいなくなるので寂しいんですけど手のなる方へではみんないるから本当癒しになります！！今後の展開が楽しみです！ (12月27日 21時) (レス) @page44 id: ab81a6b8c3 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - れなさん» 読んでいただきありがとうございます！文章を褒めていただき、昇天しそうです…。ちまちま書き進めていますので、のんびり待っていただけると嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします！ (12月19日 23時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2023年3月3日 11時
