296 ページ47
「イゾウ兄！さっさとどいてもらえるかな！！
起きてるンならちゃんと返事してよ！！いつ撃たれるかと心臓縮んでたんだから！！」
未だ私の上からどく気のないイゾウ兄をキッと睨みつける
さらりと落ちてくるイゾウ兄の長い髪
それがまたふわっと優しい香りがするモンだから、この人はマジでタチが悪い
「なんだ、お嬢は俺がお前さんを撃つと本気で思ってンのか？」
「だって、サッチ兄とか4番隊の皆がそう脅してくるんだもん！」
「そりゃそうさ。朝っぱらから男に起こされてご機嫌なヤツはいねぇだろ」
クスクスと至極楽しそうにイゾウ兄は笑う
…って事は、待てよ？
今までの話を総合すると、つまり
「もしかしてイゾウ兄…サッチ兄達が起こしに来てる時も、起きてた…？」
「お嬢、俺を誰だと思ってるンだ。見聞色の覇気なら誰よりも負ける気ぃしないぜ？」
「だっ…！だったらサッチ兄達がわざわざ起こしに来てあげてンだから撃たないであげてよ！皺寄せが私に来たじゃん！」
「俺は俺が起きたい時に起きる」
“出たよこの唯我独尊兄貴！”
と、喉まで出かかって既のところで飲み込んだ
こんな事言った日にゃ、何をされるか分からない
イゾウ兄の事だからきっと気付かれてると思うけどね！
「ってかホント、早めにどいてもらえるとありがたいんですけど？」
「つれないねぇ。一緒に寝た仲じゃないか」
「いや事実ですけど！でもそれ不可抗力だからね！？」
気がついたらイゾウ兄との距離がだいぶ縮まってて
いつぞやの寝起きの掠れた声とか、やっぱりしまいきれない色気だとか、そんなモンを思い出したり目の当たりにさせられたりで脳内が完全にバグを起こしている
フリーズした私に、何故か気を良くしたイゾウ兄はさらにゆっくりと近付いてくる
金縛りにあったかのように、私の身体は動かない
「…… A」
「ッ、ギャーーーーーーーッ！！！！！」
＿＿ドタドタドタッガチャッ
「＿＿なになになに！！？？どーしたのA！？」
「てめぇには用はねェよ、フランスパン」
「ギャーーーーッ！！てめ、イゾウ！！俺っちに風穴空くだろーがっ！！」
「安心しな。空けてやってンだ」
「安心できねーよ！！！」
「つーか何度も言ってますが！！イゾウ兄はさっさと離れてくれないかな！！？？」
「照れるなよ、A」
「あーーーもーーー！！！こういう時だけ名前で呼ぶなっつーの！！」
大混乱、からの大乱闘
朝のイゾウ兄、危険人物に認定
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 451人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茉南(プロフ) - はるさん» 読んでいただきありがとうございます！更新を待っていただける事、とても嬉しいです(^^)のんびりし過ぎて忘れられないよう頑張っていきたいと思っています（笑）これからもよろしくお願いします！ (2月15日 11時) (
レス) @page49 id: 6c919d248d (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (2月15日 10時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 雨衣さん» いつもありがとうございます(^^)そうなんですよー！原作はみんないなくなってて寂しくて(T-T)彼らを今後どうするか、ある程度考えているのですが…今が楽しくて悩み中です（笑）今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (12月28日 0時) (レス) id: 936b383323 (このIDを非表示/違反報告)
雨衣(プロフ) - 毎週本当楽しみにしてます！アニメではサッチもイゾウ達もらいなくなるので寂しいんですけど手のなる方へではみんないるから本当癒しになります！！今後の展開が楽しみです！ (12月27日 21時) (レス) @page44 id: ab81a6b8c3 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - れなさん» 読んでいただきありがとうございます！文章を褒めていただき、昇天しそうです…。ちまちま書き進めていますので、のんびり待っていただけると嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします！ (12月19日 23時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茉南 | 作成日時：2023年3月3日 11時
