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「あらあら。A、ちゃんと食べないと宴に参加できないわよ？」
「うん？宴？」
続く攻防戦の合間に聞こえたリナ姉の声にそっちの方を向けば、スキありと言わんばかりにイゾウ兄が口にスプーンを突っ込んだ
仁義なき攻防戦、イゾウ兄の勝利で幕を降ろしてしまった
もぐもぐと咀嚼しながらイゾウ兄を睨めば、何故か頭を撫でくりまわされた
くそぅ、まだこの人には勝てない
「…宴って、なんの？」
「さっき言った傘下の人がね。近くを通るからって報告がてらウチの船に寄るらしいの。だから宴をするって、さっきサッチ隊長が言ってたわ」
「ふぅん…なんて人？」
「大渦蜘蛛海賊団のスクアードだ。じきに到着するだろう。
＿＿で、お嬢の調子は？」
「このまま熱が出ないで安定していれば。短時間なら参加も許可するわ」
「え、ホント！？」
リナ姉の言葉に思わず前のめりになれば、私のその様子に悪戯っぽい笑みが返される
持っていたペンでコツリと額を弾かれ、何事かと目を丸くした
「ただし。宴までに体調が悪くなったら参加は無理よ？参加途中でも、体調不良が確認されたら即刻退場です！」
「え、ウソやだ勘弁して！あれから全っ然楽しい事出来ないんだもん！書類整理すらやりたくてウズウズしてるくらいだよ！？」
「「それはダメ(だ)」」
「…ですよねぇ」
分かっていたが、即答された事実に苦笑いしか出てこない
最初は甲斐甲斐しすぎてこっちが恐縮してしまうくらいだったのに、慣れとは恐ろしい
こうやって甘やかされる事に少しずつ慣れてきてしまっているのだから
目が覚めてからというもの、1人にされてしまう時間はほとんど無かったし、イゾウ兄みたいに食事を持ってきてくれていたし、なんならさっきみたいに食べさせる所までやろうとする
＿＿ホント、この船の人達は激甘だ
それに甘んじようとしてる私も、なかなかだとは思うけどね
とんでもなくベストタイミングでスプーンが運ばれ、それを受け入れる
そんな事を数回繰り返していると、思い出したようにリナ姉が口を開いた
「…あぁ、そういえば。そろそろ、“時間”よ？」
「え、あ、えっと…」
「ほら、噂をすれば」
「Aちゅわぁあぁぁぁーーーーん！！！」
「ッ、リン姉！！ちょっ、怖い怖い怖い！！」
破壊しそうなほど勢いよく開け放たれたドアから飛び込んでくる人物
その人物は迷う事なく私へと突っ込んできた
おっっかしいな、これでも私！病人なんだけど！！
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茉南(プロフ) - はるさん» 読んでいただきありがとうございます！更新を待っていただける事、とても嬉しいです(^^)のんびりし過ぎて忘れられないよう頑張っていきたいと思っています（笑）これからもよろしくお願いします！ (2月15日 11時) (
レス) @page49 id: 6c919d248d (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (2月15日 10時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 雨衣さん» いつもありがとうございます(^^)そうなんですよー！原作はみんないなくなってて寂しくて(T-T)彼らを今後どうするか、ある程度考えているのですが…今が楽しくて悩み中です（笑）今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (12月28日 0時) (レス) id: 936b383323 (このIDを非表示/違反報告)
雨衣(プロフ) - 毎週本当楽しみにしてます！アニメではサッチもイゾウ達もらいなくなるので寂しいんですけど手のなる方へではみんないるから本当癒しになります！！今後の展開が楽しみです！ (12月27日 21時) (レス) @page44 id: ab81a6b8c3 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - れなさん» 読んでいただきありがとうございます！文章を褒めていただき、昇天しそうです…。ちまちま書き進めていますので、のんびり待っていただけると嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします！ (12月19日 23時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2023年3月3日 11時
