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「＿＿よし。一応安定はしてるわね」
点滴と血圧のチェックをし、その数値を見て安堵したような表情を浮かべながらリナ姉は振り向いた
「あ、ホント？じゃあ自分の部屋戻って「ダメ」ダメなのぉーー！？」
容赦なく紡がれた否定の言葉にガックリと肩を落とす
そんな私を見て、リナ姉は困ったように笑いながらベッドの脇へと腰掛けた
「安定とは言ってもね？言ってしまえば生死を彷徨ったようなものなんだから、まだまだ安静にしててもらうわよ。感情の起伏で熱が上がったりなんてザラにあることだもの。親父様にも、Aはしばらく休ませるように言われてるしね」
「ううん、父さんに言われちゃなんも出来ん…！！」
父さんの名前を出されてしまうと途端に我儘が言えなくなると言うか、父さんという存在に弱いと言うか
もはや本当の我が子のように私の思考を先読みして動かれてしまうから困ったモノだ
とは言え、目が覚めたその日にはわざわざ父さんが医務室まで出向いてくれてめちゃくちゃ嬉しかったんだけどね
「＿＿ははっ、さすがのAも親父には敵わねぇみたいだねぃ」
「マルコ兄！」
ガチャリとドアが開いて顔を覗かせたのはマルコ兄だった
手元に書類やら何やらがたくさんあって、相変わらず忙しそうだ
って言うか、なんか書類の量…いつもより多くない？
「マルコ兄、なんか普段より書類…分厚い気がするのは気のせい？」
「あー…まぁ、な。普段、Aにどんだけ助けられてたか痛感したよぃ」
そう苦笑いを浮かべるマルコ兄に、どこか違和感を覚えた
笑ってるけど、笑ってないような＿＿否、何かを“隠してる”ような＿＿…
少し考えて答えがソレに行き着くと、ベッドの脇にある椅子に座ってカルテを見ていたマルコ兄に話しかけた
「…ね、マルコ兄」
「ん？どうした？」
「あの、さ。ツキナさん達…は、どうなったの…？」
私のその言葉にマルコ兄はピクリと反応する
持っていたカルテを置くと、顔を上げ私と目線を合わせた
「……知りたい、か？」
「うん…。もしかして、もう…？」
私が目を覚ますまでに、すでに結論は出てしまったのだろうか
あれだけの事があったし、出来れば思い出したくはないけれど、“その後”どうなったか知っておくべきだ
その意志を示すように頷くと、マルコ兄は少し考えるように口を噤む
それから何かを決めたかのように小さく頷くと、再び目線を合わせてからゆっくりと口を開いた
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茉南(プロフ) - はるさん» 読んでいただきありがとうございます！更新を待っていただける事、とても嬉しいです(^^)のんびりし過ぎて忘れられないよう頑張っていきたいと思っています（笑）これからもよろしくお願いします！ (2月15日 11時) (
レス) @page49 id: 6c919d248d (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (2月15日 10時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 雨衣さん» いつもありがとうございます(^^)そうなんですよー！原作はみんないなくなってて寂しくて(T-T)彼らを今後どうするか、ある程度考えているのですが…今が楽しくて悩み中です（笑）今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (12月28日 0時) (レス) id: 936b383323 (このIDを非表示/違反報告)
雨衣(プロフ) - 毎週本当楽しみにしてます！アニメではサッチもイゾウ達もらいなくなるので寂しいんですけど手のなる方へではみんないるから本当癒しになります！！今後の展開が楽しみです！ (12月27日 21時) (レス) @page44 id: ab81a6b8c3 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - れなさん» 読んでいただきありがとうございます！文章を褒めていただき、昇天しそうです…。ちまちま書き進めていますので、のんびり待っていただけると嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします！ (12月19日 23時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2023年3月3日 11時
