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「＿＿リナ！！A連れてきた！」
バタン、と乱暴にドアを開けると、そこにはリナやアマンダ、数人のナースとドクターがすでに待っていた
電伝虫で状況を先に報告していたが、想像以上のAの衰弱ぶりに息を飲むのが分かった
「A…！」
そっとベッドへAをおろすとリナが泣きそうな表情をしながら駆け寄る
そんなリナを見て、Aは困ったような笑顔を向けた
「ごめ…リナ、姉…。心ぱ、かけ…」
「喋らなくていいから！見つかってよかった…！」
くしゃりと表情を歪まずもそこは流石にナースと言うべきか
手早く点滴を腕につけ、脈や体温を測ってはカルテへと書き込んでいく
その横ではアマンダが手早くAを着替えさせて毛布を巻き、温まるよう湯たんぽをいくつか用意していた
慌ただしく動くナース達に話しかけるのは憚られたが、Aの状態を聞かなくてはマルコ達に報告も出来ない
Aに繋がれたいくつかの点滴をチェックしているリナにそっと話しかけた
「…なぁ、A…どんな状況？」
「＿＿低体温症。中度から重度のね。この子、どこにいたの？」
「地下倉庫の…樽、の中に閉じ込められてた」
「犯人はやっぱり…ツキナ？」
「ッ、気付いてたのか？」
「うまく取り入っていたつもりだと思ってたみたいだけど…やっぱね、どうしても違和感ってのは拭いきれなかったみたい」
数値をチェックし、船医達の処置のおかげでいくらか落ち着いた様子のAに目線を落としながらリナはポツリポツリと言葉を落とす
「少し前にね、Aと話してたの。この騒動の犯人の事。何となくとしか分からなくて…でも気を付けなさいねって言ってたの。あの時はまだツキナだって確信が持てなくて言えなかったけど…こんな事になるなら言えば良かった…！
あの子が“家族”を疑いたくないって気持ちがあるの分かってたけど…ッ、Aがこんな目に遭うくらいなら！」
ぱたぱたとリナの目から涙が落ちる
いつも強気なリナが、Aの事でこんなにも心を乱してしまっている
それだけ、Aの存在がこの船では大きくなっていると言うことだ
「… Aは、治るんだろ？」
「低体温症の他に擦り傷や切り傷があったけど…治ります。時間はかかるかもしれないけれど…」
「治るンなら、それでいい。でも… Aをこんな風にしたのは、絶対許せねぇ」
知らず知らず、握った拳に力が入る
どうやり過ごそうとしても、怒りが収まることはなかった＿＿…
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茉南(プロフ) - はるさん» 読んでいただきありがとうございます！更新を待っていただける事、とても嬉しいです(^^)のんびりし過ぎて忘れられないよう頑張っていきたいと思っています（笑）これからもよろしくお願いします！ (2月15日 11時) (
レス) @page49 id: 6c919d248d (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (2月15日 10時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 雨衣さん» いつもありがとうございます(^^)そうなんですよー！原作はみんないなくなってて寂しくて(T-T)彼らを今後どうするか、ある程度考えているのですが…今が楽しくて悩み中です（笑）今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (12月28日 0時) (レス) id: 936b383323 (このIDを非表示/違反報告)
雨衣(プロフ) - 毎週本当楽しみにしてます！アニメではサッチもイゾウ達もらいなくなるので寂しいんですけど手のなる方へではみんないるから本当癒しになります！！今後の展開が楽しみです！ (12月27日 21時) (レス) @page44 id: ab81a6b8c3 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - れなさん» 読んでいただきありがとうございます！文章を褒めていただき、昇天しそうです…。ちまちま書き進めていますので、のんびり待っていただけると嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします！ (12月19日 23時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2023年3月3日 11時
