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反吐が出る
よくもまぁ、ここまでやれたモンだと称賛を送りたい
＿＿いや、違う
称賛を送ってくれ、俺に
ひとりでここまでよく耐えた、と
怒りでどうにかなってしまいそうだったんだ
その感情は当たり前だろ？
だって、大事な“家族”がこんな目に遭っていたんだから
「………………」
ギロリ、と睨めば縮こまるように身を小さくする女＿＿ツキナ
こんな女に俺達が翻弄されていたと思うと腑が煮えくりかえりそうだ
1番隊の男も、16番隊の男も、俺がこの女に惑わされていないと感じるが否や何故かホッとしたような表情を浮かべていた
なんだテメェら、自分達はお咎め無しだとでも思ってンのか
「…… A、は？」
何処にいるかなんてとうに分かっているが、敢えて聞いてみた
すると途端にまた青ざめていくから、もはや滑稽だ
「ッ、あの…！A、は…」
「いるんだろ？早く出せよ。連れてこい」
「それ、が…」
あぁ、イライラする
どこまでも浅はかで、自分勝手で、利己主義な奴ら
怒りで震える拳をどうにか落ち着かせ、深く息を吐き出すと口を開いた
「サッチ」
「「「！！！」」」
ひょっこり、という効果音が聞こえてきそうなほど、軽快に奥の樽の後ろから顔を出したサッチ
その気配に気付いていなかった3人はさらに顔色を悪くした
「Aを、出してやって」
「お前がやんなくていいの？エース」
「俺いま力の加減ができねぇ。多分、無理」
「ははっ、重症じゃん」
“俺、コレ捨てろって指示しといたんだけどなぁ”なんてボヤきが聞こえる
だったらちゃんと捨てたか確認しとけよ、と内心毒づいたけれど、もう今更の話だ
デカめの樽に軽々と登ったサッチは鈍い音を立てると塞がれていた樽の蓋をこじ開ける
その蓋が床に落ちる音がしたと同時に、サッチの声が響いた
「A！！」
あぁ、やっぱり
そこに、閉じ込められてたンだな
いつから、なんて聞きたくもないし考えたくもない
サッチはAの負担にならないように、Aに声をかけながらゆっくりと樽を傾けて横に転がす
樽が横になったところでサッチが樽の入り口から腕を伸ばし、そっとAを抱えようとして
＿＿声を、荒げた
「ッ、おい！A！？は？なんだコレ…エース！！ちょっ、早く来い！！」
「あ？なんだよ…いま俺、力加減出来ねぇって」
「Aが！！氷みてぇに冷てぇんだよ！！身体を冷やしすぎだ！！」
「…は？」
いや待てよ、意味分かんねぇって
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茉南(プロフ) - はるさん» 読んでいただきありがとうございます！更新を待っていただける事、とても嬉しいです(^^)のんびりし過ぎて忘れられないよう頑張っていきたいと思っています（笑）これからもよろしくお願いします！ (2月15日 11時) (
レス) @page49 id: 6c919d248d (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (2月15日 10時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 雨衣さん» いつもありがとうございます(^^)そうなんですよー！原作はみんないなくなってて寂しくて(T-T)彼らを今後どうするか、ある程度考えているのですが…今が楽しくて悩み中です（笑）今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (12月28日 0時) (レス) id: 936b383323 (このIDを非表示/違反報告)
雨衣(プロフ) - 毎週本当楽しみにしてます！アニメではサッチもイゾウ達もらいなくなるので寂しいんですけど手のなる方へではみんないるから本当癒しになります！！今後の展開が楽しみです！ (12月27日 21時) (レス) @page44 id: ab81a6b8c3 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - れなさん» 読んでいただきありがとうございます！文章を褒めていただき、昇天しそうです…。ちまちま書き進めていますので、のんびり待っていただけると嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします！ (12月19日 23時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2023年3月3日 11時
