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＿＿さぁ、“終演”だ
「慎重に運びなさいよ。ここで騒がれたら元も子もないわ」
倉庫の奥に存在するこの樽
深夜も相まって大きい音を出す事は憚れ、作業はどうしても慎重且つ静かに行わなければならない
人目を避けるために最低人数で昼間の2人を呼んだのだが、これが吉と出るか凶と出るか
なんともじれったい時間が過ぎていく
「…なぁ、まずは誰をオトすんだ？」
「まずはマルコ隊長。あの女の代わりに何度も足繁く通って警戒を弱めたわ。あとは本気出せばすぐ、よ」
「へぇ…じゃあ次は？」
「そうね…サッチ隊長は終始あんな感じだし、さほど時間はかからないんじゃないかしら。エース隊長は…色気で攻めるより餌付けね。顔は整ってるけど、中身はまだてんで子供だもの。
＿＿イゾウ隊長は長期戦覚悟だし、ハルタ隊長…はまだ把握しきれてないのよね。あぁいうタイプが一番探りにくいわ」
「なぁ」
「え？」
スラスラと饒舌に話していたところを突如遮られる
若干の苛立ちを覚えながら顔をあげれば、そこにいたのは驚いた顔をする16番隊の男
自分から聞いておいて、何を今さら驚く必要があるのか、と甚だ疑問だ
そう言ってやろうと口を開きかけた所で、男は、急に顔色を青ざめた
「…は？なんなの、アンタ」
「なぁ…いま、“誰と会話してたんだ？”」
「…………、え」
向かい合う事数秒
目線だけ動かして1番隊の男を見てみれば、樽に手をかけながらこちらも時が止まったかのように動かない
“誰と”、なんて
「おいおい。こっちだ」
声のする方向
そちらにまず目線だけ向ける
次いで反射的にゆっくりと身体をそちらに向ければ、そこにいた人物に目を見開いた
「＿＿っ、ヒッ！！」
「ンなに驚くなよ。傷付くだろ？」
ニシシ、とこの場には不釣り合いなほど眩しく笑う、その人物は
「……ッ、エース、隊長…！」
「よ。」
なんでそんな、と頭を押さえたくなるほど快活なエース隊長
倉庫のドアにもたれていた身体を起こし、ゆっくりと歩を進めてきた
その一歩、一歩に重みが見え隠れするのは私の見間違いではないと思う
共にいる男達も、先ほどよりみるみる青ざめる、というよりは顔色が白くなっていっていた
それは“隊長”と言われる所以か
先ほどまでの快活な雰囲気は一気に消え失せ、そこには責任と威厳を携えた、ひとりの男の姿があった
ゴクリ、と喉を鳴らしたのは誰なのか
ツウ…と一筋の汗が背筋を走った
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茉南(プロフ) - はるさん» 読んでいただきありがとうございます！更新を待っていただける事、とても嬉しいです(^^)のんびりし過ぎて忘れられないよう頑張っていきたいと思っています（笑）これからもよろしくお願いします！ (2月15日 11時) (
レス) @page49 id: 6c919d248d (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (2月15日 10時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 雨衣さん» いつもありがとうございます(^^)そうなんですよー！原作はみんないなくなってて寂しくて(T-T)彼らを今後どうするか、ある程度考えているのですが…今が楽しくて悩み中です（笑）今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (12月28日 0時) (レス) id: 936b383323 (このIDを非表示/違反報告)
雨衣(プロフ) - 毎週本当楽しみにしてます！アニメではサッチもイゾウ達もらいなくなるので寂しいんですけど手のなる方へではみんないるから本当癒しになります！！今後の展開が楽しみです！ (12月27日 21時) (レス) @page44 id: ab81a6b8c3 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - れなさん» 読んでいただきありがとうございます！文章を褒めていただき、昇天しそうです…。ちまちま書き進めていますので、のんびり待っていただけると嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします！ (12月19日 23時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2023年3月3日 11時
