102話 ページ3
102話
心を奪われていたすべての人々を解放し、
ウタは最後の曲を歌い終えた。
身体はもう、力尽きる寸前だった。
立っているのがやっとだ。
ウタは朦朧としながらも、
傍らにいるシャンクスに
『出久と勝己は…………………？』
と聞いた。
シャ「戻ってきた」
シャンクスが短く答え、
ベックマンが目の端を赤くしながら、
ベッ「観客も全員無事だ」
と声をかける。
いつの間にか、赤髪事務所のヒーロー全員が、
ウタに寄り添うように集まってきていた。
『………………よかった…………』
ほっとしたように表情を緩めると、
ウタはそのままぐらりと身体をのめらせて、
シャンクスに抱き留められた。
『……………ごめんね。
シャンクスと、赤髪事務所のみんなを信じきれなくて。
なのに、ありがとう。
助けに来てくれて』
シャンクスが無言で唇を噛む。
このままウタを看取らなければいけないのだと、
誰もがわかっていた。
その時、
サイドキック達を引き連れて、
エンデヴァー並びにプロヒーロー達が姿を見せた。
エ「そろそろウタを………
世界を滅ぼそうとした極悪人を渡して貰おう。」
冷静に言うエンデヴァーに、
ベックマンが黙って銃口を向ける。
他のメンバーも、揃ってウタを守るように並び立った。
エッ「！？貴様ら…………」
エ「逆らうってことでいいんだな」
エッジショットやエンデヴァー、他のプロヒーロー達が、
緊迫して戦闘態勢をとる。
ウタは、自分を守るヒーロー達の背中に向かって
『みんな………………』
とつぶやいた。
その目から、涙がこぼれる。
こんなに優しく自分を愛してくれた人たちを、
信じることが出来なかった。
自分の選択が、悔やまれて仕方ない。
シャンクスは、
ウタを抱きかかえた手にかすかに力を入れ、
怒号を響かせた。
シャ「こいつは、俺の娘だ。
俺たちの大切な家族だ。
それを奪うつもりなら＿＿＿＿＿
死ぬ気で来い!!!」
瞬間、
シャンクスの身体から恐ろしい量の殺気が放たれた。
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おもちやよ〜 - まって涙腺崩壊したんやけど…((((神作品過ぎて何度も見てますわ (8月25日 3時) (
レス) @page6 id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 主様！ブルーロックにハマっているのですか？！私もです！主様の推しもよき！夢小説待ってます（私は推しが決められない！みんなかっこいい！） 「新時代のヒーロー」いい作品でした！ (2023年2月3日 22時) (レス) @page7 id: 5f6e84147f (このIDを非表示/違反報告)
レベ - ゔぅ…目から海水が止まらないヨォ… (2023年1月23日 17時) (レス) @page7 id: ea3111d08d (このIDを非表示/違反報告)
眠音 - あれ？101話見てたら、目からミネラルウォーターが...(((( (2023年1月17日 22時) (レス) id: 78bf642dad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ZERO(レイ) | 作成日時：2023年1月14日 12時
