新時代のヒーロー《ワンピース×ヒロアカ》 (ページ48)

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ウタが歌おうとする気配を察し、サー・ナイトアイは

サー「そこまでだ!」

と即座に反応して、イヤーマフを取り出した。

ウタに対抗するため作られた、

ヘッドホン型の遮音機能付き耳栓だ。

ヒーロー達も同じものを支給されている。

これを装着していれば、ウタの歌声は届かない＿＿＿＿

リューキュウ達はウタと対峙した。

リュ「歌声さえ塞げば、貴方は無力よ」

ファ「あんさんを捕らえさせていただくで」

と、ファットガムも冷静に前へ進み出る。

しかし、ウタの表情は余裕のままだ。

『残念、もう遅いの』

ザッ!

客席から三つの人影が飛び降り、

一人は地面をすり抜けて、

一人は波動で、

もう一人はタコの足で、

そばにいたサイドキック達をなぎ倒した。

通形ミリオ、波動ねじれ、天喰環だ。

天「環!?これはどうゆうこっちゃ？」

ファットガムが片眉を上げるが、

通形も波動も天喰も意識はない。

眠ったまま、身体だけウタに操られているのだ。

ウタは数万人の観客達に向かって、楽しげに叫んだ。

『みんなー!悪い人達がいるよ!

新時代のためにみんなでやっつけよう!』

ウタの呼びかけに応え、

倒れていた観客達は一斉に起き上がり始める。

観客達は眠ったまま身体だけ操られ、ヒーロー達を襲い始めた。

束になって飛びかかり、

腕を伸ばしてイヤーマフを奪い取ろうとする。

ヒーローの一人が咄嗟に個性を発動しようと構えた気配を察し、

サー・ナイトアイは

サー「傷つけてはいけない!」

と一喝した。

リュ「操られているのは罪なき一般市民よ!」

ヒーロー達は反撃が出来ないまま、

次々とイヤーマフを奪い取られていった。