新時代のヒーロー《ワンピース×ヒロアカ》 (ページ26)

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25話～12年前～ページ26

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シャ「今のは愛の鞭ってやつだ」

爆「鞭じゃなくて剣だったぞ」

と、爆豪は不満そうにボヤく。

『も〜愛だなんてェ……

私を愛してるってこと？シャンクス〜』

ウタは冗談交じりに、

でもちょっと本気で嬉しく思いながら、

シャンクスにしなだれかかった。

それを見た爆豪と緑谷も、

緑/爆「「シャンクス〜ん/!」」

と真似してふざけて、シャンクスに抱きつく。

シャ「まとわりつくな。ウタも出久も勝己も!」

苦笑しながらも、

シャンクスは腰を下ろしてくれたので、

緑谷と爆豪は大喜びでシャンクスの身体にまとわりついた。

骨ばった背中に足をかけ、

左肩の上によしのぼると、

反対側から同じように登ってきたウタと目が合った。

爆「お前、なんで父ちゃんのことシャンクスって呼ぶんだ？」

『お父さんだけど、

私の憧れのヒーローだから!

カッコイイでしょ!!』

胸を張るウタを、引子と光己が遠くから微笑ましく見つめる。

シャンクスも、

麦わら帽子の陰でこっそりと唇を上げた。

『あー、今日も勝己に勝って気分がいいから、

歌っちゃおう!』

シャンクスの肩から"タン"と飛び降りると、

ウタは機嫌良くクルクルと回り始めた。

爆豪と緑谷も降りると、

爆「シャンクス、俺もヒーロー活動してぇ!!」

緑「ぼ、僕も!」

と、急に真面目な表情になって吠える。

シャンクスはかがえこみ、緑谷、爆豪と目線を合わせた。

シャ「お前らみたいに血の気の多いやつはダメだ」

爆「ウタはなんでいいんだ？」

シャ「戦闘中は治療だぞ？お前らにやれるわけがねェ」

諭すように言って、

シャンクスは緑谷と爆豪の頭に"ポン"と手を乗せた。

緑谷と爆豪は諦めきれず、

緑/爆｢「う……うー」｣

と身体をうずうずさせている。

一緒に着いて行きたいけど、

治療は出来る気がしない＿＿＿

と言う葛藤が丸分かりだ。

『あたしは赤髪事務所の音楽ヒーロー、

ウタ!

みーんなが自由になれる新時代を歌で作る女よ!』

元気よく言うウタに軽く笑いかけると、

シャンクスは緑谷と爆豪の頭をくいっとウタの方に向けた。

シャ「さぁ、

うちの音楽ヒーローのステージだ!」

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この頃の、緑谷と爆豪はオールマイトが好きだけど、

オールマイトの次にシャンクスが好きって言う設定です。