02.変わらない関係 ページ3
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「2人、相変わらず仲ええなぁ笑」
そう言って健の隣に座った正門先輩。
「うわ、まっさんやん」
「うわってなんやねん、うわって笑」
「今日来てたんですね」
「今日ゼミやったんよ」
正門先輩は4回生で、
もう残っているのはゼミくらいだという。
「正門先輩も今年で卒業なんですね〜…
寂しいです」
「まだ5月やで？笑笑」
「そうですけど……………」
高校の頃、健と同じ軽音部に所属していた正門先輩。
健を経由して仲良くなって、
なんだかんだずっとよくしてもらってる。
「Aはまっさんにベッタリやもんな」
「健と違って優しいからね」
「うるさいわ〜ホンマに」
「息ぴったりやん笑笑
2人、さっき何話してたん？」
「健が今日焼肉奢ってくれるって話です！
正門先輩も来ますか？？？」
「なあ200%の嘘つくんやめてや笑」
「………こじけん奢ってくれるん？」
「奢らへんて笑
なんでまっさんもノッてんねん笑笑」
よくある幼馴染が好きだとか、先輩が好きだとか
私たちの間にはそういうものがなくて。
『Aちゃんと小島くんって付き合ってるん？』
なんて、よくある漫画みたいなセリフを言われることも多かったけれど
『付き合ってないよ笑笑』
とテンプレートのような返事をしてきた。
「………なんとなく？笑笑」
「なんとなくって笑 まっさんらしいわ。
…………Aもなんか言えや」
「……え、あ、笑」
「聞いてなかったん！？笑」
「ごめんごめん笑」
2人とも顔はいいんだよなぁ………と
ぼーっと眺めていたところに喝が入る。
できればずっと、このままがいいな、なんて。
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この時の私はこれから先
未来が大きく変わることを知らない。
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作者名：#puppy | 作成日時：2021年6月23日 23時
