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...
「あっ...いた。」
あんなに慌てた自分が馬鹿みたい。寝室を飛び出すと、ちょうど廊下を少し行ったところの扉から、明かりを漏らし慧くんが出てきた。
場所的に何となくわかる。あーもう、何勘違いしてんだよ俺、ただのトイレじゃん。
「...ご、ごめんなさっ...夜、行くの忘れちゃって...」
俺が起きてきたことに驚き、しゅんとして泣き出しそうな声で謝る。こういうところははじめの頃から変わらない。
言うならば、ちゃんと理由を述べられるようになったことくらい。言い訳も考えられるようになったと思う。
「うん、いーよ...」
慧くんの姿を確認すると、咄嗟に手が伸びた。
第一ボタンが外れている慧くんの肩を抱き、細い腰に手を回した。
ぎゅーっと抱きしめると、急にがくんと膝が折れた慧くんは、俺の腕の中にすぽん。
「おわっ...!」
すぅすぅと寝息を立てているのは、昨日と何も変わらない慧くんで少しほっとする。
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龍晴(プロフ) - 本当に、素敵な作品ありがとうございました。これからも、頑張ってください! (2018年10月18日 18時) (レス) id: 09f81ce775 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - とても心温まる作品だと思いました!今後も頑張ってください!!!!!! (2018年8月24日 1時) (レス) id: f4e667ae46 (このIDを非表示/違反報告)
フェアラーが跳びます(プロフ) - 感動しました! 他の作品も頑張ってください。 (2018年3月28日 11時) (レス) id: 8f4ea0c48a (このIDを非表示/違反報告)
nanami?(プロフ) - とても素敵な作品です!続きが読んで見たいです。 (2018年3月23日 15時) (レス) id: 6d821c8069 (このIDを非表示/違反報告)
名無し11746号(プロフ) - 未来が見てみたいです! とてもステキな作品ですね! (2018年3月17日 19時) (レス) id: 514045eef7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆりあ | 作成日時:2016年11月22日 21時