* ページ31
#けい
慧「え…?」
光に連れてこられたそこは、院内祭りの真っ最中
涼介と大ちゃんが、キャッキャ騒いで楽しそう。
光「先に始めといた。あいつら楽しみにしてたし。さ、早く行ってくれば?」
そう言う光の顔は、怒っているのかなんなのか。
ポン、と雑に俺の肩を叩く
ストンと前に出た足が、俺に顔を上げる勇気をくれた。
慧「やぶ…」
俺の目線の先には、涼介と大ちゃんに話しかけて微笑む薮の姿
なんだろう。あの日のこと、思い出す。
オレンジ色の灯りが眩しいくらい目に飛び込んできたあの景色は、今でも鮮明に覚えてる
宏太「ふふ、よかったね」
涼介と大ちゃんの頭をくしゃりと撫でて、スッと立った背は俺よりずっと高い。
パチリ
磁石のように引き付けられて、視線が交わる
宏太「伊野尾…」
トントンと近づく薮の足音
肩をあげ、ぎゅっと目を瞑って下を向いた。
宏太「……」
慧「えっ…」
スッと取られた腕は、薮に任せて引かれていく
慌てて横を見ると、光がニコニコしてて、高木が口に手をあてていた。
.
慧「…もっ、なに!」
廊下を抜けて、
ナースステーションの前で掴まれていた手を振りほどく。
プランと薮の手が空気を切って、ふりこのように落ちた
宏太「あのさ…」
不安だと訴えるようなその瞳が、
ゆらゆらと、揺れている_
536人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆりあ(プロフ) - #...あんこ...#さん» 懐かしい名前ですね…(笑) 私、実はちょっとそれ消したの後悔してるんです、ああいうタイプのお話書くの好きだったんだなって思ってて。(笑) そんなに前から私のことを知っていてくださっていたなんて…、感激です( ̄^ ̄゜) ありがとうございます!.* (2018年1月10日 20時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
#...あんこ...#(プロフ) - ゆりあさん» はい!!前にも何度か...ゆりあさんは『君の笑顔が__』の時から大好きです!!これからも頑張ってください!! (2018年1月5日 20時) (レス) id: 7b1cda35fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - #...あんこ...#さん» あの、前にも何度かコメントくださいましたよね……?間違いでしたら申し訳ないです!(>_<) いつもありがとうございます、続編ですか……!正直、あまり需要がないと思っていたのでよかったです。安心しました(*˙˘˙) これからもよろしくお願いします! (2018年1月5日 12時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - いまからお返事するのはかなり時間が経ってしまっているので控えておきます。すみません。ここから1つ下のものと(コメントが最近のため)上のものには必ずお返事するつもりです。なので、中傷など人を傷つけるコメント以外であれば初めての方でもどんどんおこしください. (2018年1月5日 12時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
#...あんこ...#(プロフ) - 続編ずっっと楽しみに待ってます!! 早く読みたいな...((ボソッ (2018年1月3日 21時) (レス) id: 7b1cda35fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆりあ | 作成日時:2016年5月22日 22時