夏色なみだ【kota × kei】

＊ ページ31

＃けいと









侑李「智先生、宏太の高校の話で……」


智「ああ、それならもう、安心して大丈夫」




…そっか。


宏太、高校受けれるようになったんだね




翔「圭人、昨日の脳死の中学生、両親の承諾は得てきた。あとは……」


圭人「適合するかどうか…、ですね」




宏太と慧


二人と出会ってもう、かなりの時間が過ぎた




侑李「けーと、食堂」


圭人「俺も誘おうとしてた」




あの頃は研修医だった俺たちも、今はちゃんとした担当の患者さんを持っている。


でも、医者になって日が浅い頃に二人と出会って


どうしても、今後の人生も手助けしてあげたい、って思ったんだ。


それはちぃちゃんも同じだったみたいで




圭人「また生姜焼き？」


侑李「だってここ、これしかないから」


圭人「豚肉が美味しいお店、見つけたんだ。今度行こ？」




大野先生や櫻井先生はもちろん、


院長先生に頭を下げに行った日は、


俺のメンタルはいい意味でどうかしていたんだと思う。




侑李「、たまには僕も出すよ」


圭人「えっ…？」


侑李「うそ」




俺たちの関係は、


きっとこの先もこんな感じなのかな









.









翔「っ！……圭人！！」




医局に戻ると、俺の名前を呼ぶ櫻井先生




圭人「…はい、」




その顔は、どちらですか…？

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