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side*大貴
大貴「………」
……やっぱり。
脇に挟んだ体温計が示すのは38度。立派な高熱だ。
大貴「こんなにあったらそらそーだ。」
涼介「ん…」
『熱のせいだよ』
『下がればまた元に戻るから』
スケッチブックにそう書くと、ぽかんとした顔の山田。
文字の書かれた紙をさらさらと何度か撫でると、ようやく怠さを訴えだした。
やっぱ本人気づいてなかったみたいだな…
大貴「今日は俺と1日ごろごろしてよ〜」
涼介「ん……なんて…」
大貴「んーっと………ほれっ！」
『今日は』
『ごろごろするぞ』
涼介「え、ぁっ…しごと……」
大貴「マネージャーが調整してくれたら平気…あ、ちょっと待って。」
スケッチブックに書いて見せるも、浮かない顔の山田。そりゃそうか…
大貴「ま、細かいことは気にすんな！」
おー、と口パクしながら手のひらをグーにして、無理やり片手を上げさせるとやっと少し笑ってくれた。
おでこに熱さまシートを貼ってやって、水も飲ませて、汗をかいていた体を拭いてやる。
大貴「めし、食う？」
涼介「んー、いーかな。」
顔を見て、口を大きく開けながらゆっくり話すと伝わった様子。
大貴「えー、じゃあこれいらないのかぁ…」
涼介「、？」
なんて独り言を呟いて、さっき寄ったコンビニの袋をガザガサ、がさがさ。
ひょっ、と山田の前に出したのは、ホイップがのったいちごのプリン。
大貴「俺がもらっていい？」
涼介「えっ、あ…」
大貴「いーい？」
涼介「ん……うん、…」
ぺり、とシールを剥がして、ぱかっと蓋を開ける。
付属のスプーンでプリンを掬って、パクッと一口。ん〜、うまい。
涼介「………」
大貴「ん？どしたぁ」
涼介「………おいしそぅ…」
横を見ると、膝を抱えた山田が、もじもじと両手を擦り合わせて落ち着かない様子。
……可愛いヤツめ。
大貴「ふっ、やっぱり腹減ってきた？」
涼介「……ん…今なら食べれそう。」
じゃあやるよ。とカップを手渡そうとするも、伸びてきた手には何重にも巻かれた包帯くんが。
涼介「……？」
大貴「はい、どうぞ。」
涼介「…えぇ、」
口元にスプーンを持っていくと、これでもかというくらいに嫌そうな顔をされたが、
結局満更でもなさそうに口を開けた。
大貴「…うまい？」
涼介「おいひぃ…」
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ゆりあ(プロフ) - JUMPLOVEさん» 大変遅くなってしまい申し訳ありません(；_；)また更新を再開致しましたので、ぜひご覧下さい…！ (2021年6月1日 21時) (
レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - 久しぶりに山田さんの病系を読もうと思ったら、またまたゆりあさんが素晴らしいお話を…！！だいぶ遅くなってしまいましたが、イケメン兄貴・有岡さんとツンデレ・山田さんにやられました…もうほっぺゆるゆるです！！笑 次のお話も楽しみに待ってます！( ´∀｀) (2021年3月29日 0時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - JUMPLOVEさん» ありがとうございます…！！病系以外のこともお褒めいただいて光栄です(；；) 私の書くありやまちゃんを「大好き」と言っていただけるなんて…うぅ、これからも頑張ります(；；) (2021年2月8日 11時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - これ以上有岡さんがイケメン兄貴への道を進んでしまったら私は正気でお話を読める自信がありません(めちゃくちゃ褒めてます)。ゆりあさんの書く有岡さんが大好きなんです…！！これからもっと進化するのかと考えたらもうワクワクが止まりません！！(´∀｀=) (2021年1月30日 17時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - にゃんこさん» ありがとうございます……！頑張ります(；_；) (2021年1月19日 23時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ
| 作成日時：2021年1月8日 21時
