頑張り屋さん ６

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side*涼介









涼介「じゃー、また明日です…」

マネ「お疲れ様。ゆっくり休んで。明日の入り時間は後でメールしとくから。」




夜中。予定されていた全ての仕事を終え、やっとの思いで帰宅する。


部屋に戻るとマネージャーからメールが来ていて、明日は朝の5時に迎えが来るそう。


……最近いつオフだったっけ。思えば正月に貰った少し長めの休み以来、ない気がする。




涼介「っは……つかれた…」




玄関の扉に背中を付けたら最後。


そのまま動けなくなりそうだったため、無理やり体重を移動させて靴を脱ぐ。


部屋の電気をぱち、と付けて、鞄を置いて、帽子を掛けて。


冷蔵庫から水を取り出すと、ペットボトルが潰れるくらい喉に流し込んだ。




涼介「……」




…あぁ、早く休みたい。


なんて、ベッドでもないのにまぶたが落ちてくる。




涼介「っﾞ…」




寝室に向かう廊下。


突然床がぐにゃりと曲がった。




涼介「はぁっ……っくﾞ、」




ぐらぐらと揺れる視界に目を細めても尚、回った感覚に吐き気がする。




涼介「ぁぁﾞっ……くっ、！」




なんとかベッドまでたどり着いた時。目眩に加え、頭が割れそうなほどに響く耳鳴りに体を投げ出した。




涼介「っっるせ、ぇ…！」




耳を塞いだり、引っ掻いたり。


何をどうやっても、耳鳴りは治まらなくて。




涼介「はーっ、……ハ…ッ」




ガシガシと髪を掻きあげ、頭を叩くうちに何本か抜けた。




涼介「…………っはぁ…最悪、ぅﾞ…」




ベッドの上でもがいているうちに、いつの間にか意識を手放していた。…

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