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side*涼介
涼介「んん……」
テレビ局に着いて、楽屋に向かっている時。
車の中で感じていた頭痛が少しずつ酷くなってきて、酔ったとかいうのでは誤魔化せなくなっていた。
原因は、多分…
涼介「っ、ぅく……」
キーン、…と鬱陶しい耳鳴り。
補聴器を付けてると尚更大きく感じて、思わず耳に手をやる。しかし…
「お疲れ〜」
涼介「ぁっ、お疲れ様です、」
ここはまだ、テレビ局の廊下。
番組でお世話になった方や、先輩とすれ違うことも多い。
大きな機材を運ぶ音も、背後からだと気づけないし…
涼介「ふ……はぁ、」
変に廊下で休むことも出来ないし、かといって補聴器を外すのも危ない。
くらくらと息が詰まる感覚に、やっぱりマネに着いてきてもらえばよかった。なんて、弱音を吐きたくもなってしまう。
.
裕翔「おはよー。」
涼介「ぁっ、おはよ…」
ソファーに座っていると、誰かが来た気配がした。
振り返るとそれは裕翔で、楽屋に入りほっとして外した補聴器を慌てて耳につける。
裕翔「あの抱き枕使ってくれてるー？」
涼介「あぁ、めっちゃ助かってる。」
朝は、裕翔がくれた「目覚まし付きの抱き枕」で起きる。
時間になるとぶるぶる震えて、ちゃんと止めないとマネージャーから連絡が来るか、部屋まで迎えに来る優れもの。
裕翔「ちょっと隈濃いけど寝れてる？」
涼介「これは治るもんじゃないの。」
人差し指で涙袋の影をなぞる裕翔は、何度か指を往復させると隈をこすった。
…最近は耳鳴りが酷くてなかなか寝つけない。
目眩に耐えていたらいつの間にか朝日が昇っていることだってあるし。
そろそろ、誰かに……
大貴「…ん？」
涼介「ぇ、…あっいや、」
考えごとをしていたら、無意識にそっちを見ていたようで。
大ちゃんは目が合うと箸を置いて口の中身を咀嚼した。
大貴「…なにー」
涼介「なんでもない。…それ美味いの？」
大貴「うん。つかお前それだけ？」
涼介「…、あー」
「それ」と大ちゃんが指を指したのは、持参したサラダ。
涼介「今減量期間。」
大貴「ふーん。……食う？」
涼介「だから要らねーって。」
向けられたフォークに手のひらを立てると、普段は目も通さない台本を読み込んだ。
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ゆりあ(プロフ) - JUMPLOVEさん» 大変遅くなってしまい申し訳ありません(；_；)また更新を再開致しましたので、ぜひご覧下さい…！ (2021年6月1日 21時) (
レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - 久しぶりに山田さんの病系を読もうと思ったら、またまたゆりあさんが素晴らしいお話を…！！だいぶ遅くなってしまいましたが、イケメン兄貴・有岡さんとツンデレ・山田さんにやられました…もうほっぺゆるゆるです！！笑 次のお話も楽しみに待ってます！( ´∀｀) (2021年3月29日 0時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - JUMPLOVEさん» ありがとうございます…！！病系以外のこともお褒めいただいて光栄です(；；) 私の書くありやまちゃんを「大好き」と言っていただけるなんて…うぅ、これからも頑張ります(；；) (2021年2月8日 11時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - これ以上有岡さんがイケメン兄貴への道を進んでしまったら私は正気でお話を読める自信がありません(めちゃくちゃ褒めてます)。ゆりあさんの書く有岡さんが大好きなんです…！！これからもっと進化するのかと考えたらもうワクワクが止まりません！！(´∀｀=) (2021年1月30日 17時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - にゃんこさん» ありがとうございます……！頑張ります(；_；) (2021年1月19日 23時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ
| 作成日時：2021年1月8日 21時
