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side*大貴
宏太「……ごめんね。でもね、涼介は今の段階で、誰よりも振り付け覚えてると思うよ。少し休憩しても、俺たち誰も置いていかないからね。」
心の方も具合が悪くなってきた山田は、もう顔を見せてはくれなくなって。
体育座りをして膝に顔を埋めると、鼻をすすりだした。
宏太「……大ちゃんは？」
大貴「あー……、俺もうちょっと休んでるわ。」
床にぺしゃんと蹲る山田の隣に、あぐらで座り肩に凭れさせる。
始まった課題曲に、外からみんなを見るってこんな気持ちなんだと、なんだか胸の奥がキュッとした。
大貴「あ、ヒカ間違えた。」
「知念の移動距離今回もすげぇ。」
「カウントズレ台無しだね。上手くいけばかっこいいのに。」
気づけば踊りを見て分析していて、次にアドバイスとして掛ける言葉を考える。
大貴「……山田、どう？」
肩でハァハァと浅い呼吸を繰り返すも、一向に顔を上げない山田。
さすがに心配になって、時計を見るとあれから10分は過ぎていたため慌ててブドウ糖を取り出す。
大貴「山田、もう1個食べとこうな。」
肩を抱いて体を起こすも、かくんと下がる頭にヒヤリと良くないものが背筋を流れた。
大貴「山田？……山田っ」
涼介「……ん…………」
急いで口にブドウ糖を入れると、喉が上下に動くのを確認し肩を叩く。
大貴「山田、寝ないよ。寝ちゃダメだ。」
涼介「……ぅん…………っ」
かろうじて返事はするものの、閉じた目が開くことはなくて。
強烈な眠気は、意識が遠くなっている証拠だ。
涼介「うっ、…………はぁっ……は、ぁ……」
大貴「っ、胸苦しい？どきどきすんの？」
肩だけでは体を支えきれず、傾いた上体は俺の足の上で力なく胸を握る。
大貴「山田、お前この前点鼻薬持ってたよな？それ使うからな。」
意識がほとんどない山田に声を掛けながら、山田のカバンに入っているケースを取り出す。
以前にも重症低血糖を起こした時、俺が投与したグルカゴン点鼻薬。
確かここに……
大貴「……は、？」
な、い……？
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ゆりあ(プロフ) - JUMPLOVEさん» 大変遅くなってしまい申し訳ありません(；_；)また更新を再開致しましたので、ぜひご覧下さい…！ (2021年6月1日 21時) (
レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - 久しぶりに山田さんの病系を読もうと思ったら、またまたゆりあさんが素晴らしいお話を…！！だいぶ遅くなってしまいましたが、イケメン兄貴・有岡さんとツンデレ・山田さんにやられました…もうほっぺゆるゆるです！！笑 次のお話も楽しみに待ってます！( ´∀｀) (2021年3月29日 0時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - JUMPLOVEさん» ありがとうございます…！！病系以外のこともお褒めいただいて光栄です(；；) 私の書くありやまちゃんを「大好き」と言っていただけるなんて…うぅ、これからも頑張ります(；；) (2021年2月8日 11時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - これ以上有岡さんがイケメン兄貴への道を進んでしまったら私は正気でお話を読める自信がありません(めちゃくちゃ褒めてます)。ゆりあさんの書く有岡さんが大好きなんです…！！これからもっと進化するのかと考えたらもうワクワクが止まりません！！(´∀｀=) (2021年1月30日 17時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - にゃんこさん» ありがとうございます……！頑張ります(；_；) (2021年1月19日 23時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ
| 作成日時：2021年1月8日 21時
