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side*大貴
大貴「我慢しなくて良かったのに。」
涼介「ぁ……っん…………はぁっ」
音楽も、話し声もほとんどないレッスン室に響く荒い息。
見れば、パイプ椅子に凭れて今にも倒れてしまいそうな山田がいたんだから、そりゃあもうビックリ。
大貴「低血糖？……よしよし、あんな踊ったら大変だよなぁ？1人で戦わせてごめんね。」
涼介「……ぃや、……っだいじょぶだよ……」
『大丈夫』と口にした山田は、力が入らないくせに椅子に手をついて体を起こそうとしていて。
大貴「おいおい、座んの？そっちのが楽？ならいいけどさ。危ないからこっち寄っかかんな？」
涼介「……いいです。」
大貴「少しくらい素直になってください。」
ぴったり隣に椅子をくっつけ、寄りかかりやすいように少し体を横にずらす。
……しかし、頑固で強がりなこの人は、短く返事をしたあと俺ではなくテーブルに突っ伏し始めた。
やっぱ支えがないとキツいんじゃん……
雄也「ただいまー」
侑李「……涼介？大丈夫？」
そうこうしているうちに、部屋に戻ってきた皆。
初めはこんな状況に顔を曇らせていたけど、説明するとすぐにいつもの調子を取り戻した。
もちろん皆心配しているけど、過度に気を使うのは逆効果。山田にとって、一番の薬は俺らの笑顔。……らしい。
宏太「始めますか。涼介ー？」
涼介「ん、」
宏太「涼介はもう少し休んでなよ〜」
頭をぽんぽんっと撫でた薮くんは、そう優しく声を掛けた。
……しかし、
涼介「……やる。」
大貴「無茶言うな。」
薮くんの服を掴んで、やると聞かない山田。
顔色が悪いまま、やりたいという意思だけで立ち上がった。
涼介「っぅ……！」
大貴「っぶな、！」
立ち上がるなり、ぐらりと傾いた体はテーブルに着いた腕だけじゃ支えきれなかったみたいで。
ガシャン、！と大きな音を立ててその場に座り込んでしまった。
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ゆりあ(プロフ) - JUMPLOVEさん» 大変遅くなってしまい申し訳ありません(；_；)また更新を再開致しましたので、ぜひご覧下さい…！ (2021年6月1日 21時) (
レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - 久しぶりに山田さんの病系を読もうと思ったら、またまたゆりあさんが素晴らしいお話を…！！だいぶ遅くなってしまいましたが、イケメン兄貴・有岡さんとツンデレ・山田さんにやられました…もうほっぺゆるゆるです！！笑 次のお話も楽しみに待ってます！( ´∀｀) (2021年3月29日 0時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - JUMPLOVEさん» ありがとうございます…！！病系以外のこともお褒めいただいて光栄です(；；) 私の書くありやまちゃんを「大好き」と言っていただけるなんて…うぅ、これからも頑張ります(；；) (2021年2月8日 11時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - これ以上有岡さんがイケメン兄貴への道を進んでしまったら私は正気でお話を読める自信がありません(めちゃくちゃ褒めてます)。ゆりあさんの書く有岡さんが大好きなんです…！！これからもっと進化するのかと考えたらもうワクワクが止まりません！！(´∀｀=) (2021年1月30日 17時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - にゃんこさん» ありがとうございます……！頑張ります(；_；) (2021年1月19日 23時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ
| 作成日時：2021年1月8日 21時
