頑張り屋さん ６

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side*大貴









涼介「僕実は『納豆アレルギー』なんですよぉ。」

慧「嘘つくなよ山田ぁ！」

涼介「カエルもちょっと……アレルギー……」

雄也「触りたくないだけだろっ！笑」




山田のアレルギーは、関係者やファンの人たち公認のもので。


こうして笑いに変えられるほど、俺らも山田のアレルギーについては対処方法が身に染みているのだ。







ただ……




涼介「あ、やべ間違った。」

大貴「危ない。その箸もう使わないで。」




命に直接関わる、食物アレルギーに対しては、やっぱり身構えてしまうわけで。




慧「皿とか全部取っ替えな。念の為ね。」

涼介「んー……」




意識が低いわけではないことは分かっているが、俺らが気にしすぎるといい顔をしない山田。




大貴「そんな顔しなぁいのー」

涼介「だって……」




それでも、症状が出て苦しむ姿を見たくなくて


山田の笑顔を守りたくて


つい世話を焼いてしまうんだ。








.









.









大貴「ここはどこですかぁー？」

涼介「ぇっ……」


大貴「早く言って、言って」




静寂が広がる中、嫌そうな顔をする山田に小声でバックアップをする俺。




涼介「……中華料理屋さんに来てまーすっ」

大貴「はぁいお手々ふりふりー」




控えめに両手を広げる山田の腕を掴んで、俺のカメラに手を振らせる。


ゲストやMCも不在の、JUMPだけのゆる〜い雰囲気の中始まった冠番組のご褒美企画。


円卓に沿って座る俺たちを囲うカメラさんが数人、あとは自分の前にセットされた小型のもの、


あとは……




大貴「こっち向いてー」

雄也「知念、こっち向いてだって。」

侑李「えぇ…………いぇーい」

大貴「適当だな。」




番組のスタッフさんに持たされた、選ばれし者にしか与えられないGoProを任された俺は


積極的にメンバーを映すミッションをこなしていた。

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