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side*大貴
大貴「はぁー、おもんねー」
今日の出来事を思い出して、ため息をつく。
俺だけ注意された気分。同じ状況だったはずの伊野ちゃんは涼しい顔でペンを走らせていたし。
大貴「俺だってやればできるし。もうちょい時間あったらめっちゃいいこと言えたし」
誰も拾わない独り言を呟きながら、アパートの錆びた階段を上る。
大貴「……今日はいるかな」
少しの期待を寄せて、隣の部屋の前に立つ。
そういや……呼び鈴鳴らして居たことなんて、今まであったっけ。
大貴「いないか」
はいはい、と強制的に諦めをつかせて
くるっと体を反転させ、自分の部屋の鍵を漁った。
鍵を差し込みドアノブを捻ると、ふいに後ろから聞こえてきた足音。
さっき登った階段を踏む音が、聞こえてきて……
大貴「……あ」
後ろを振り向くと、
白のキャップを目深に被った……
大貴「山田……さ、ん」
だらしなく緩んだ口が、ついそう零してしまって
マスクを下げた彼は、くすっと笑い
涼介「夜飯一緒にどうですか。……大ちゃん」
月が、邪魔をする雲から顔を出していて
スーパーの袋を下げただけの彼は……
とても優しい顔をしていた。
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ゆりあ(プロフ) - 華さん» コメントありがとうございます(´;ω;`) 読み返していただいていたなんて恐縮です……!受験生なので更新はゆっくりペースになってしまうかと思いますが、楽しく書かせていただきます!! (2020年6月28日 19時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - コメント失礼します!今日たまたまこの作品を見返させてもらってたので、更新がとっても嬉しかったです!ついコメントしちゃいましたっ笑笑 このお話大好きです!更新楽しみにしているので、無理なさらずに頑張ってください! (2020年6月27日 21時) (レス) id: 40d9b2d054 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - JUMPLOVEさん» コメントありがとうございます(;_;)正直あまり自信が無かったのですが、にやけて頂けたみたいで良かったです……!!暫くまだまだ続きますので、これからもお隣さんライフをお楽しみください〜! (2020年4月19日 20時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - あ……これはニヤニヤしてしまうやつだ…と気づいたのが遅すぎました。だって気づいた時にはもうゆっるゆるだったんですもん← いつもこうなってます。ゆりあさんのお話を読むとお決まりです() お隣さんライフ最高です!!(`・ω・´)b (2020年4月19日 0時) (レス) id: e3c5443f13 (このIDを非表示/違反報告)
KannaK(プロフ) - いえいえ!全然大丈夫です! (2020年1月11日 8時) (レス) id: 677bcbe69e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆりあ | 作成日時:2019年10月14日 18時