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side*大貴
山田が俺の家に泊まるようになって初めの数日は、
熱もなかなか下がらず、ベッドから起き上がるのにも苦労した。
光「山田どう?」
大貴「やっと微熱まで下がってきたかなー。朝はまだきつそうだったけど」
生放送が終わり、楽屋に戻ってすぐにスマホを確認すると家で待つ山田からメールがきていた。
大貴「ごめん、俺すぐ帰るわ」
ソファーに転びお茶をすする光くんを横目に、荷物とキャップを掴んで足早に楽屋を出た。
.
大貴「ただいま」
涼介「だいちゃん!」
大貴「おー、元気そうだな。いい子にしてた?」
玄関をあけると、
俺の名前を呼びトタトタと駆け寄ってきた山田。
涼介「子どもじゃないんだからぁ…」
そう言って頬を膨らませる山田は、今日ばかりはどう見ても俺にとっては子どもに見える。
朝よりもにこにこと抱きついてくるしご機嫌な様子だけど、念のため体を触って熱を確認する。
体温計が一番いいんだけど…今日は計らせてくれるだろうか。
大貴「昨日よりはましか……」
涼介「治った!」
大貴「まだです。……脇に挟んで?」
昨日は自力でご飯を食べることも出来なかったのに、今はバンザイまでして喜んでいる。
手を挙げたことで力を抜かした腕を掴み、素早く体温計を挟んだ。
涼介「んん、やだっ」
大貴「大丈夫、俺が押さえてるから」
ぐずる山田の脇から体温計が抜けないよう押さえながら、ソファーに座らせ俺も隣に腰を下ろす。
しばらくするとカクンと頭が下がって、ずるずると俺の方へと倒れてくるから
頭を俺の肩に乗せ、痩せた頬を撫でながら小声で問いかける。
大貴「まーだ眠たいの……?」
部屋の中を見渡すと、キッチンには洗い物がなく、テーブルには洗濯物が綺麗に畳まれていた。
大貴「……ったく」
動けるようになったらすぐ無理するんだから……
ピピッと鳴った体温計が平熱なのを確認し、ブランケットをかけてやると
大貴「……ねむ」
下がるまぶたに身を任せ、俺も眠りについた。
fin.
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ゆりあ(プロフ) - ももたさん» リクエストありがとうございます。今回は質問箱で募集していたのですが........インフルのお話はすでに頂いているものがあるので、そちらと繋げさせていただきます.......! (2019年9月16日 22時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - だぁゆ ぅさん» 把握です!応援ありがとうございます! (2019年9月16日 22時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - リクエストです。山田くんが高熱を出して、大ちゃんが病院に連れていきインフルの検査をして結果、インフルだったというのでお願いします。ちなみに!山田くんは病院が嫌いという設定で出来ますか? (2019年9月7日 23時) (レス) id: 2f4d81a89f (このIDを非表示/違反報告)
だぁゆ ぅ(プロフ) - ゆりあさん» 元はなりんかです! ありやまっていいですよね() いえいえ!これからも頑張ってください! (2019年9月7日 17時) (レス) id: 487b9b0d9a (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - はなりんかさん» 良かったです笑 思いっきりありやまさせます!!!← ありがとうございます! (2019年8月24日 10時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆりあ | 作成日時:2018年7月21日 20時