頑張り屋さん ３

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side*宏太









雄也「ついたーー！！」


光「うおー！」


慧「元気だなー」




早朝、東京から少し離れた街へロケに来ている。


もう片方の車に乗るメンバーと会話をしながら数時間、揺られっぱなしだったのだけれど。




宏太「大ちゃん、裕翔たち5分後くらいに着くって」


大貴「了解。コンビニ行ってくるわ」




財布を片手にそういう大ちゃんは、言い終わるよりも先に歩き出していた。




マネ「有岡くん。僕が行くから、みんなと一緒にここにいて」


宏太「しっかり捕まえときます」




そう言って微笑み、大ちゃんのお腹を後ろから抱える。


よろしくね、と苦笑いのマネージャーはコンビニへと走っていった。




宏太「大ちゃんが行って誰かに見つかったらどうする？」


大貴「それくらい平気だよ。目情流されるくらいで…」


宏太「もうすぐ到着するよ。ここに居てやれって」




大ちゃんの耳元でそう言い、肩を叩いてやれば


前方から、1台の車が関係者の車両を避けながら近づいてきた。








.







砂利の上をガタガタと進み、後ろのドアがゆっ…くりと、ゆっくりと開いた。それも半分くらい


中から足を伸ばして音を立てずに降りてきたのは裕翔で、


小声でおはよと言ってくる。




宏太「おはよ。どんな感じ？」


裕翔「微熱だけどそんなにだるくはないみたい。寝ぼけてるけど会話はできそうだよ」




半開きになったドアを必死に押さえる小さな手は、近くにいた裕翔をバシバシと叩いた。




侑李「水あるか聞いて？咳で喉やばいって」




焦る知念の様子に、俺と大ちゃんは車に駆け寄った。




大貴「山田、大丈夫か？」


宏太「大分きつそうだな…」




近くに飲み物がないかあたふたしていると、


息を切らしたマネージャーが走ってきた。

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