頑張り屋さん

□：楠木りずむさん ページ32

side*圭人









圭人「やーまちゃんっ、...眠いの？」





今日は、JUMP全員の雑誌の撮影。最近、個々の仕事が増えてきて、嬉しいけれど会う時間が減っていた。


毎日のように一緒にいた山ちゃんとも、久しぶりに会えるって楽しみにしてたのに...




侑李「僕の前で寝るとか、100万年はやい」




さっきから、ソファに体重をかけてウトウトしている山ちゃん


完全に夢の中なわけじゃないと思うけど、半目の寝顔は知念に負けないすごさ


ファンの子泣いちゃうよ。




圭人「どうしたんだろうね。やっぱり最近忙しいのかなぁ？」


侑李「どーせさ、新しいゲームにでもハマってたんでしょ」




今日も毒舌はフル活動で、9対1くらいのツンとデレは健在。


デレは、山ちゃんの指を自分のと絡めたり、ほっぺをつねったり、持ち上げたり。


下唇をくっと持ち上げて唇を突き出す知念は、
やっぱ俺のアイドルかなぁ。




宏太「伊野尾、そういやお前ちゃんと行ったんだろうな？」


慧「ほぁ？あー、行ったよ行った。薮にちゃんとメールしたじゃん」


光「薮お前こないだ俺ん家に携帯忘れてったじゃん」


宏太「あー、そうだ。ごめん」


慧「さいてー」




薮くん、いつ光くん家行ったんだろ。っていうか携帯なしでマネとかの連絡取れたのかな。


あ、家電があるか。今の時代は担ぐやつじゃないから便利だよね、あの昔の黒いやつ。俺らゆとりはあんまりそんなの知らないけどさ。




宏太「で、どうだったのさ」


慧「えぇー、また説明しなくちゃなんないの？」


宏太「は？最年長の俺様に向かって何だその口は」


光「ちゃんと携帯持ってきたから機嫌直して」




…やぶひかってこういうところがいいのかな




慧「いや、まじで過労だって言ってたけど」


光「あーーー、ありえる。山田なら納得」


宏太「マネージャーにも相談してみるか」




そんな会話が終わって、ちょうど呼ばれた


知念がトントンと軽く叩くと、すぐにパッチリ起きた山ちゃん。


案外眠り浅かったんだ。本当に夜更かししちゃっただけなのかな……？

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