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□: ページ20

side*大貴









ピピピ…




大貴「何度?」


涼介「36度」


大貴「ほんとに?」




山田の持っている体温計を掴み、数字を見る




大貴「全然ちがうじゃん」




画面には、37度5分と表示されている。



照れながら口を開ける山田と、絶対口角上がりっぱだった俺。…はっず、


その後薬を飲ませて、今に至る



チラッと山田を見ると、唇を突き出してムスッとした表情




涼介「…ダメなの?仕事」


大貴「んー、悩みどころ」


涼介「じゃー行く!」




微熱なのをいいことに、やったーっとテンションが上がる山田。




大貴「おい、熱上がったら休みな」


涼介「うぅ…」




途端、静かになった。




大貴「8時にマネージャー来るから」


涼介「はーい…」




山田を残し、俺はリビングへ


床に乱雑に投げられた2人分の鞄



山田の鞄から、振り付けの練習表がファイルに挟まったまま出てきていた。


それを拾い、再び鞄に戻そうとした


…けど




大貴「………」




その紙は、どこもよれていなくて。



いつもは、必ずと言っていいほどヨレヨレでしわくちゃになっているのに


今回ばかりは、しわひとつなくて


きっと、熱で練習どころじゃなかったんだなって思うと

無意識に視界がぼやけてきて、ポタっと涙が落ちた。




涼介「……大ちゃん」


大貴「んっ…あ、山田」




いつの間にか、山田が後ろにいて


慌ててカバンに戻す。




涼介「いいよ別に。それよりさ…泣かしてごめんね」


大貴「…っ」




瞼を落とし、長いまつげがよく見える。


潤んだ瞳で、俺を見る山田




涼介「迷惑ばっかで…ほんと、ごめん」


大貴「…っ!ばかっ」




拳を握りしめ、唇をかんで俯く山田を


抱きしめた。

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M - どうやったら『お隣さん ar×ym』見れますか? (2022年3月19日 18時) (レス) id: 3da430cefd (このIDを非表示/違反報告)
イケボな紳士といちご。(プロフ) - ゆりあさん» よろしくお願いします!楽しみにしています! (2018年3月11日 9時) (レス) id: 5632987c7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 鰹節さん» お返事ありがとうございます!書かせていただきますね(*˙˘˙) (2018年3月11日 8時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ( ^ω^ )さん» お返事ありがとうございます!書かせていただきますね(*˙˘˙) (2018年3月11日 8時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - イケボな紳士といちご。さん» お返事ありがとうございます!書かせていただきますね(*˙˘˙) (2018年3月11日 8時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆりあ | 作成日時:2016年5月5日 14時

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