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□: ページ16

side*大貴









ガチャっ


片手で鍵をポッケから出し、足でドアを開けて中に入る。


時折顔を歪めながらも眠れてる山田に少し安心した。




大貴「…んっしょ」





とりあえず俺のベッドに山田を寝かせ、布団を肩までかける。




大貴「…えーっと体温計、冷えピタ…」




家中探し回って、やっと発見


山田の前髪をサラッと上げて、冷えピタを貼った。


その時、額にうっすらと汗が滲んでて、しっかりタオルで拭った


体温計を出し、山田の脇に挟める。




大貴「…おっと、」




手を離したら、ダランとした腕は体温計を押さえられずにぽろりと落ちてしまった。


仕方なく、俺が上から押さえてあげる。



ピピピ…




大貴「え、高っ」




体温計が表示するのは38度越え


大人に38度はきついな…


そう思いながらも、熱を下げる方法をネットで調べる。




大貴「…取り敢えず寝て、食べて、治しましょう」




ほんとに下がんのか、これ。


半信半疑な検索画面を閉じ、


無意識にひかとのトーク画面を開いてた。


"山田が熱出した。どうすればいい?"


そこまで打って、はぁっとため息を零す。


いつも仕事の後は賑わっているJUMPのトーク画面を開いてみても、今日は誰も話していない。




大貴「はぁ…」




別に悲しいわけじゃない


泣きたいわけじゃない。



でもなんか、妙に寂しくなって、山田を見ると安心して


つい、山田の頭をなでていた。




涼介「…んっ」


大貴「あっ…ごめん、起こした?」




山田が声を漏らしてゆっくりと目を開ける。


ゆらゆらと潤んだ瞳が、俺を掴んで離さなかった。




涼介「…ごめん」


大貴「え…?」




第一声がそれだと、調子狂うよ




涼介「だって…大ちゃん泣いてるから……迷惑ばっかで、ごめんね…」




言われて気付く。


俺、泣いてんだ…




大貴「っ!…ごめっ、そんなんじゃ…」




慌てて涙を拭い、目をゴシゴシと擦る


すると、熱を帯びてあったかい山田の手が俺の腕を掴んだ。




涼介「擦ったら…、腫れちゃう」


大貴「ごめんごめん、」




そう言って悲しそうに眉を下げる山田


動物の耳がしゅんと垂れてる感じ、




涼介「…大ちゃん、あの…」


大貴「うん、なに?」




ひゅっと山田が息を吸う。


俯いて、涙を堪えるようにポツリ、ポツリと話し始めた。

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M - どうやったら『お隣さん ar×ym』見れますか? (2022年3月19日 18時) (レス) id: 3da430cefd (このIDを非表示/違反報告)
イケボな紳士といちご。(プロフ) - ゆりあさん» よろしくお願いします!楽しみにしています! (2018年3月11日 9時) (レス) id: 5632987c7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 鰹節さん» お返事ありがとうございます!書かせていただきますね(*˙˘˙) (2018年3月11日 8時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ( ^ω^ )さん» お返事ありがとうございます!書かせていただきますね(*˙˘˙) (2018年3月11日 8時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - イケボな紳士といちご。さん» お返事ありがとうございます!書かせていただきますね(*˙˘˙) (2018年3月11日 8時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆりあ | 作成日時:2016年5月5日 14時

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