□:澪さん ページ11
side*涼介
今、俺の目に映る
37.5の文字。
涼介「…」
デジタルで色味のないそれは、俺を無表情で見上げていて。
涼介「……なんだよ」
そいつ相手に、文句を言う俺。
我ながら子どもっぽいと思う
涼介「……はぁ」
そう
山田涼介、熱出しました。
しかも微熱。びみょうだよね
涼介「……どうしよ」
はぁー、とわざと長めにため息をはく。
すると、
〜♪
電話が鳴った。
画面を見ると、それは大ちゃんからで
涼介「……もしもし」
大貴「…どしたの」
電話から聞こえてきたのは、いつもより低い声。
涼介「え、なに?」
大貴「だーかーら!どしたの?」
戸惑って聞き返すと、いつもの弾けた声色に変わった。
涼介「…なんもないけど」
…主語がねぇよ!
と、ちょっと拗ねてみたりして
大貴「…うそ」
涼介「…え?」
何をいきなり。
大貴「お前、…熱あんだろ」
涼介「…は?」
”声聞いたら分かるっつーの”
って……俺は彼女か!!
電話が繋がったスマホを耳に押し当てながら、手に持った体温計に目を落とす。
涼介「はぁ、」
やっぱりそれは発熱を示していて
無意識に、溜め息が漏れた。
大貴「…大丈夫か?無理すんなよ」
涼介「無理してない。ばいばい」
大ちゃんの優しい声に甘えたくなった俺。
似合わねぇな……
ツンデレのツンがフルに活動して、強引に電話を切った。
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M - どうやったら『お隣さん ar×ym』見れますか? (2022年3月19日 18時) (レス) id: 3da430cefd (このIDを非表示/違反報告)
イケボな紳士といちご。(プロフ) - ゆりあさん» よろしくお願いします!楽しみにしています! (2018年3月11日 9時) (レス) id: 5632987c7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 鰹節さん» お返事ありがとうございます!書かせていただきますね(*˙˘˙) (2018年3月11日 8時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ( ^ω^ )さん» お返事ありがとうございます!書かせていただきますね(*˙˘˙) (2018年3月11日 8時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - イケボな紳士といちご。さん» お返事ありがとうございます!書かせていただきますね(*˙˘˙) (2018年3月11日 8時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆりあ | 作成日時:2016年5月5日 14時