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深紅9 ページ9

『満足した?』



紫耀くんに離れまいと抱きついて

縦に頷いた



『フッ笑笑

やってることが矛盾してるよ笑笑』



いつも通りの紫耀くん

私ばかりが焦っていたのかもしれない



『…行ってきます』



触れるだけのキスをして

紫耀くんは玄関の扉を開けた



「…行ってらっしゃい」



この声は

扉が閉まる音で

かき消される_______________

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作者名:ベリー | 作成日時:2020年6月9日 16時

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