またかよ！！、、、、、、、、、でも良い！【文豪ストレイドッグス】【色々】【続きです】

53話 ページ16

『何だと？』





国「指向性光束波盗聴(しこうせいれーざーとうちょう)を知っているか？」







国「環境にある物体に光束波(レーザー)を当てその反射を解析することで物質の振動つまり周囲の音を拾う技術だ」



国「その光束波(レーザー)をこの杯(グラス)に当てることでこのエージェントは会合の内容を超遠距離から録音することに成功した」









国「映像を再生するぞ」

ピッと国木田が再生する






―――――〜〜ﾌﾞｯ











種「〈─うちの報告書を持っとる内務省の官僚共にもひとつ手土産を持って帰ってやりましょうかな〉」
「〈お宅の首級(くび)など持ち帰ったら喜ばれるやろなあ〉」





太「〈とんでもない、私程度の首級(くび)なんて〉」
「〈持ち帰っても臭うばかりで誰にも喜ばれませんよ

偉大な先代である森さんに較べれば、こんな新任の首領ごとき〉」





種「〈そうかね、ウチの情報網ではアンタは先代の首領である、森くんを暗殺して(・・・・)今の椅子を得た〉」
「〈と聞いてとるがな〉」




太「〈おやおや、それは困った情報網だ〉」





―――――――〜〜ﾌﾞｯ

と映像が切れる



と、

ダ ン



と芥川が机に手を思い切り叩く



そして




『奴だ』


と、狂気に満ちた目で言う





『忘れる筈があるものか！

あの日 聞いた奴の声』


ｷﾞｭｯ

と、スクリーンを掴み





『黒衣の男の声だ
』















国「こちらの黒外套の男、背格好も一致する」
「矢張りそうか」





A「…………」







『この男は何処にいる』






国「乱歩さんは居場所の見当もついていると云った」


『教えよ、この男は━━太宰は何処にいる』



国「その前に聞け(ﾋﾞﾂ
」



『答えよ!
』




とスクリーンを破き、言う










その芥川に国木田は肩を持ち、




国「聞け」



といった



国「奴がいる場所は判っている
だが近づくのは不可能だ」






国「奴がいるのはポートマフィア本部ビル最上階、この横浜で最も侵入が困難とされる鉄壁の要塞」



















国「その最深部だ」

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