やっぱり花(d!サイド) ページ45
※エーミールside
息を呑むような、女性の姿だった。
緊張か羞恥心か、そのどちらもだろうが、僅かに潤んだ瞳はより一層美しく輝いていた。
丁寧な所作に、絵画のように綺麗な礼。
『美しい』それが素直な感想だった。
(あー、似合うなぁ…)
なんて思っていると、後ろでは真剣な評論会が行われ始めていた。
それをよそに、大先生はAさんに声をかける。
「…あれ切ってきたん？」
「ついてますッ！！」
(一発目からなんて話してんねん…)
今回の任務は、ターゲットの所属軍の関係者が主催するパーティーへの参席。
厄介になっている軍ということで、招待状を二枚頂いたのだ。
十中八九罠だが、この機会を使わない手はない。
元々は、大先生が侍らせた女性と参加する予定だったのだが、会議を経てAさんを連れていくことになった。
ターゲットとの接触機会は増えたほうがいい。
内容は、Aさんと大先生が応対をしてる間に、ゾムさんが裏に潜んでいるであろう敵軍の調査。
あわよくば大先生の方でも情報が得られればいいなー、という任務だ。
(大丈夫かなぁ……)
安全面も心配だが、一番心配なのはマナーだ。
なかなかに気をつける事が多い各国の上位層との応対。
大先生のフォローがあれば多少は大丈夫だろうが、やはり事前知識は多いに越したことはないだろう。
(寡黙な女性ということで、マナーだけ教えたればええか…)
まだ一週間ほど、パーティの開催まで猶予がある。
それまでに教えてあげられることは教えてあげよう。
ゾムさん達に簡単な護身術も学ぶだろうから、あまり負担にならないようにしたいけど…。
(……大丈夫かなぁ…)
時は移ろって、Aさんも普段着に着替えた夜。
私、Aさん、ショッピくん、チーノさんで晩御飯を食べる。
「それにしても、すごい似合ってましたね」
「ほんまそれな。想像以上やったわー」
と、ショッピくんとチーノさんが言うのも、本人には伝わらない。
Aさんが美味しそうにご飯を食べているので、訳さず私も食べ続ける。
「エミさんさっきプロポーズしてましたからね」
「してへんわ！」
キッ睨んでそう返すと、ショッピくんは満足そうに笑った。
「A〜、エミさんみたいやつに絡まれてもついてったらあかんでー？」
チーノさんはバリバリの我々語でそう話しかけると、Aさんは疑問符を浮かべながら頷く。
…これ、ついて行くやつちゃうん。
(大丈夫かなぁ…？)
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Lento(プロフ) - 南無南無さん» ひぇ…！ありがとうございます……！まだまだ続きますので、お楽しみ下さい♪(カメ) (2020年3月5日 12時) (
レス) id: 109e7882d5 (このIDを非表示/違反報告)
南無南無(プロフ) - めっちゃおもろいやんけぇ…！もっと早くに知っていたら…くそう！無念！！ (2020年2月25日 22時) (レス) id: e2dd911ff4 (このIDを非表示/違反報告)
Lento(プロフ) - 琴律さん» 全然大丈夫ですよw！めちゃめちゃ応援ありがとうございます！続きもよろしくお願いします♪(カメ) (2020年2月10日 19時) (レス) id: 109e7882d5 (このIDを非表示/違反報告)
琴律(プロフ) - すみません！！ほんまにすみません！！間違って低評価してしまいました！！！ほんまにすみません！！そんなこと一ミリも思っておりません！！応援してます！！もうめっちゃおu(( (2020年2月10日 18時) (レス) id: b4e402c9aa (このIDを非表示/違反報告)
Lento(プロフ) - 抹茶さん» コメント、応援ありがとうございます！続きもお楽しみください(≧∇≦)♪(カメ) (2020年2月10日 18時) (レス) id: 109e7882d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lento & こい x他1人 | 作成日時：2019年11月4日 21時
