宴を『みんな』で ページ29
食堂に着くと、ひとらんさんは俺に扉を開けるよう指示した。
勢い良くね、との事だったので、思いっきり押し開ける。
パァーン！
「うぇえッ！？なに！？」
襲ってきたのは、火薬の匂いと、紙吹雪だ。
「よ、う、こ、そ！我、々、軍、へ！」
幹部全員の声が降りかかる。
それは、聞き馴染んた日本語だった。
「昨日はドタバタしたまま終わらせてしまってすまない。今日も慌ただしい一日だったとは思うが、歓迎会をしようと思ってな！存分に楽しんでいくといいｿﾞ！」
グルッペンさんにお酒を持たされ、全員で乾杯する。
(なんか、楽しい…)
宴とは無意識に気分が上がるものだ。…けれど。
兄さんが居ないことに、少し寂しさを覚えた。
「てか俺、未成年なんでお酒飲めないですけど」
お酒を机に置いて、机上にあったコップにオレンジジュースを注ぐ。
「ーーーーーーーー？」
「しんぺいさんは飲みすぎなんだよなぁ…！」
横から伸びてきた手をトントンさんが叩く。
「ーーーーーー！」
「ーーーーーーーーーーーーーー…」
飲みすぎだと叱っているのだろうか。
医師が健康面で叱られているとは、面白い絵面だ。
(それにしても、この中にも輪ってあるんだなぁ…)
端の椅子に座って、少しずつオレンジジュースを飲む。
俺が動かなくても、視界は目まぐるしく変わっていった。
エーミール先生はまたゾムさんに
呑気に料理を口に運ぶ人がいて、お酒を酌み交わす人がいて。
次の瞬間には新しい料理が運ばれてきて、お酒が開けられて…。
(あ、カラになっちゃった…)
オレンジジュースを注ごうと手を伸ばすと、何故か隣に座っていたシャオロンさんがパっと取ってしまう。
「ーー、ーーーーー」
シャオロンさんはオレンジジュースのペットボトルを持ってにっこり笑った。
机をとととん、と指で叩くので、コップをその場所に置いてみる。
「ーーーーーーーー。ーーーーーー？」
シャオロンさんは何かを喋りながらオレンジジュースを注いでくれた。
「…ありがとうございます」
「ーーーー。ーーーー、ーーーーー」
オレンジジュースを飲みながら、シャオロンさんの指す方向をみて、分かりもしない言葉を聞く。
「大先生…？エッ！？大先生何してるんですか！？」
「ふはははは！ーーー！ーーーー！」
会話は進まないのに、シャオロンさんは俺の傍にいて一緒に笑ってくれた。
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Lento(プロフ) - 南無南無さん» ひぇ…！ありがとうございます……！まだまだ続きますので、お楽しみ下さい♪(カメ) (2020年3月5日 12時) (
レス) id: 109e7882d5 (このIDを非表示/違反報告)
南無南無(プロフ) - めっちゃおもろいやんけぇ…！もっと早くに知っていたら…くそう！無念！！ (2020年2月25日 22時) (レス) id: e2dd911ff4 (このIDを非表示/違反報告)
Lento(プロフ) - 琴律さん» 全然大丈夫ですよw！めちゃめちゃ応援ありがとうございます！続きもよろしくお願いします♪(カメ) (2020年2月10日 19時) (レス) id: 109e7882d5 (このIDを非表示/違反報告)
琴律(プロフ) - すみません！！ほんまにすみません！！間違って低評価してしまいました！！！ほんまにすみません！！そんなこと一ミリも思っておりません！！応援してます！！もうめっちゃおu(( (2020年2月10日 18時) (レス) id: b4e402c9aa (このIDを非表示/違反報告)
Lento(プロフ) - 抹茶さん» コメント、応援ありがとうございます！続きもお楽しみください(≧∇≦)♪(カメ) (2020年2月10日 18時) (レス) id: 109e7882d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lento & こい x他1人 | 作成日時：2019年11月4日 21時
