約束通りお茶会です ページ23
医務室を出ると、ゾムさんに連れられてある部屋にたどり着く。
ゾムさんが扉を開けると、中から甘い匂いが漂ってきた。
一緒に中に入ると、そこは朝連れてきてもらった部屋と同じで、オスマンさんとひとらんさんが待っていた。
ゾムさんは残ったふたつの椅子の片方に座り、クッキーをひとつ摘む。
「たい焼き、上手くいったんだ。食べてみて？」
ひとらんさんが机上に置かれた、いい焼き目のたい焼きを指す。
お洒落な小皿に乗っているので、ちょっとしたミスマッチ感が面白い。
俺は残った椅子に座り、たい焼きを頬張った。
(うまぁ……)
あずきの甘さが、ごちゃついた頭を癒してくれる。大好きな味だ。
ここにはただ、ゆったり、あたたかい空気が流れている。
知らない言葉が飛び交うけど、今は気にならなかった。
舌に残る甘さを、あついお茶を飲んで薄める。
(ほっ……)
と一息、とは、この事なんだな。
「美味しかった？」
「はい！海外でたい焼きが食べれるなんて思ってもみませんでしたよ！」
「ここはちょっと特殊だけどねw」
そのあと、オスマンさんに勧められて紅茶を飲んでみたり、ゾムさんにせがまれて土下座をしたりと、楽しい(?)時間が過ぎていった。
お茶会もお開き、といったところで、オスマンさんから白いインカムを手渡される。
「渡すんが遅くなってもうてごめんな？これで連絡してくれれば、ひとらんに繋がるから」
オスマンさんたちが付けているようなものとは少し違う、一つだけボタンがあるものだ。
そこを押せばひとらんさんに繋がるんだとか。
日本人である俺への気遣いだろうか。
「取れなかったら折り返すから、いつでも連絡してね」
「はい、ありがとうございます」
このインカムはそんな電話みたいなシステムなのか。
あ…そういや、スマホ。
ここに来て以来見てなかったけど、生きているのだろうか。
カバンの中で眠るスマホの様子が気になって、部屋を飛び出したい衝動を抑える。
(さっき勝手な行動はしないって言ったばっかり！)
もしかしたら、もしかしすると、もしかして、連絡が取れるかもしれない。
そう思うと、気にならずには居られなかった。
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Lento(プロフ) - 南無南無さん» ひぇ…！ありがとうございます……！まだまだ続きますので、お楽しみ下さい♪(カメ) (2020年3月5日 12時) (
レス) id: 109e7882d5 (このIDを非表示/違反報告)
南無南無(プロフ) - めっちゃおもろいやんけぇ…！もっと早くに知っていたら…くそう！無念！！ (2020年2月25日 22時) (レス) id: e2dd911ff4 (このIDを非表示/違反報告)
Lento(プロフ) - 琴律さん» 全然大丈夫ですよw！めちゃめちゃ応援ありがとうございます！続きもよろしくお願いします♪(カメ) (2020年2月10日 19時) (レス) id: 109e7882d5 (このIDを非表示/違反報告)
琴律(プロフ) - すみません！！ほんまにすみません！！間違って低評価してしまいました！！！ほんまにすみません！！そんなこと一ミリも思っておりません！！応援してます！！もうめっちゃおu(( (2020年2月10日 18時) (レス) id: b4e402c9aa (このIDを非表示/違反報告)
Lento(プロフ) - 抹茶さん» コメント、応援ありがとうございます！続きもお楽しみください(≧∇≦)♪(カメ) (2020年2月10日 18時) (レス) id: 109e7882d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lento & こい x他1人 | 作成日時：2019年11月4日 21時
