第三十八話 ページ3
里子さんが消えたという所まで案内してもらったAと炭治郎。
和巳「……信じてもらえないかもしれないが」
貴方「信じるよ」
和巳「!」
ぽんっと優しく和巳の頭に手を乗せた後、少ししゃがんで瞳を閉じた。
すると、微かに残っている鬼の匂いと気配。
しかしそれは疎らで……
貴方「(……今は二時くらいだよな)」
和巳「 ……?」
ゆっくりと瞼を開け、空を見て体内時計の確認をした。
そして立ち上がり歩き出すAに、不思議に思いながらもついて行く和巳。
炭治郎もAの羽織を掴んでついて行く。
貴方「アイツらは夜になると現れる、だから今は、どこに現れるか予想するしかない」
和巳「アイツらって、君はもしかして……」
_____鬼殺隊。
歩きながら説明をするAに、驚いてばかりの和巳。
段々と日が沈んでいく中、ふと炭治郎がピタリと歩くことを辞める。
貴方「炭治郎?」
炭治「……ム」
貴方「……??」
突然奥の方を指指した炭治郎。
首をかしげながら、指した方を見てみると……微かに漂ってくる鬼の気配。
あたりはもう暗い。鬼が出ても可笑しくはない時間だ。
貴方「ッ!!」
和巳「ど、どうしたんだ急に!!」
炭治郎が指した方向に向かって走り出したA。
そんな彼女に、和巳と炭治郎も急いで追いかけるが……
和巳では追いつけない程の速さ、それに築いた炭治郎は和巳を横抱きし、屋根に飛んだ。
和巳「ヒィッ!?」
炭治郎「フッ」
綺麗に着地した炭治郎のお陰で、なんとかAの元に辿り着いた和巳。
そんなAの腕の中には、一人の女の子がいた。
貴方「……和巳さん、悪いがこの人を抱かえてくれ。そしてなるべく俺から離れないように」
和巳「え、あ、ああ」
和巳は言われた通りに、女の子を抱え傍にたつ。
赤い瞳を少し鋭くさせるAの右手には、刀身が純白の日輪刀が抜刀されていた。
____そして目の前にいるのは、異能の鬼。
鬼「おま、マレ……マレチ……稀血じゃねぇか!!!」
貴方「!!」
____二つ、分かった事があった。
稀血の事と、俺の……家族を殺した奴の事を______
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眠いちゃん - 続きみたいなぁ…って思ったら2019年だった…(2023年) (2023年1月6日 1時) (レス) @page4 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
垢 - 面白いです。 (2020年4月20日 18時) (レス) id: d1cc51c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
ユリの花(プロフ) - 更新頑張って下さい!応援しています! (2020年2月15日 13時) (レス) id: c5c0f83ee7 (このIDを非表示/違反報告)
夢女子癒月 - 最近投稿ないけど大丈夫ですかああぁああぁああぁああぁぁあぁぁあぁッツッ!!!!!!!!????????(汚い高音) (2019年11月13日 23時) (レス) id: cca028059e (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 続き楽しみにしてますニコ! (2019年11月10日 21時) (レス) id: c0f8ac05c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユキ | 作成日時:2019年8月25日 15時