第十二話 ページ15
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あたりがすっかり暗くなった頃、禰豆子を籠から出し二人の手を繋いで歩くA。
禰豆子はまだ眠たそうにウトウトとしている。
貴方「お?……お堂があるな」
炭治「フンフン」
貴方「あっはは!炭治郎は元気だな〜」
明かりのついたお堂を指差す炭治郎に、優しい顔つきで撫でる少女。
Aも少し疲れたし、寄ってみる事にした三人は、階段を一歩と進んだ……
……がその時。
____鬼の気配がする。
炭治「……!」
貴方「おい炭治郎ッ!!待て!!」
スンスン……と鼻を鳴らしたかと思えば、急にお堂の中に走り出した炭治郎。
Aも後を追うように走り出し、禰豆子も後ろに付いてくる。
バンッと炭治郎が襖を開けるとそこには、人の死体と……
____その死体の腕を喰っている鬼だった。
鬼「なんだァ?おい……ここは俺の縄張りだぞ」
禰豆「……ハッ」
炭「……ッ」
人の血を見て目を見開く炭治郎と禰豆子。口元からは……大量の涎が溢れていた。
鬼は立ち上がり、ゆっくりと此方を見てはAを見て目を見開いた。
鬼「あ、ハッ!アッハハッ!!!こりゃやべぇぞ!!
___お前ェ……"稀血"だな!!」
貴方「まれ、?……ッ!!」
狂ったように笑い、口元に人間の血がついた鬼が、突然飛びついてくるようにAを攻撃してきた。
Aは浮いた身体を回転させ横腹を狙って蹴る。
鬼「グッ!!」
貴方「(当たった……!!)」
当たったは当たったが、飛ばされたりはせず、蹴ってへこんだ横腹もすぐに治ってしまった。
そのまま背中に地面がつき、鬼がAにまたがり喰おうと顔が迫ってくる。
鬼「稀血ぃ!!稀血ぃッ!!!」
貴方「ゔッ……ッ!!」
____此奴、あの時の禰豆子と炭治郎よりも少し力がある。
そう思いながら鬼の両肩を掴み、そのまま腹を蹴ろうとした瞬間____
禰豆「……フッ!!」
禰豆子が鬼の頭を蹴った。
顔が無くなった鬼の身体が、Aの方に力なく倒れてくる。……と思った瞬間、手を伸ばしてきた。
貴方「か、か、か、身体がァ!!」
炭治「……」
Aの首を掴もうとした鬼の身体を、睨んだまま蹴飛ばした炭治郎。
_____信じられない……、身体と頭が離れてるのに動いてた。
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼しますね!私逆ハー大好物なので嬉しいです!鬼滅の刃のキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってくださいね! (2023年4月14日 21時) (レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - ひゃくまるさん» 許可もらった!!嬉しいです!!ありがとうございます!頑張ります!!(`・ω・´) (2019年8月25日 10時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃくまる(プロフ) - ありがとうございます!ぜひぜひ、使って下さい!もうすぐ続編なんですね、楽しみです(* ̄∇ ̄*) (2019年8月25日 9時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - 上手すぎて目眩がッ!!ありがとです!(興奮)もうすぐ続編なので、使わせてくださいッ! (2019年8月25日 2時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃくまる(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/2/9/d/29de397f5bb1d59cf9a14e1c54b4764a.pngできましたので貼っときます!作者さんイラスト上手いので気に入るかわかりませんが(^-^; (2019年8月24日 18時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユキ | 作成日時:2019年8月13日 3時