【加州清光】赤色の薔薇の棘【成り代わり】 (ページ2)

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....

＿み＿！

き＿＿ぃ＿！

清光＿＿！！

「清光！！！」

「は...っ..ぁ、やす....さだ？」

目の前にいる水色の新撰組の衣を着ている男の子。

間違い無く俺の相棒、大和守安定だった。

「清光、大丈夫なの？」

「え...あ、うん。」

＿＿＿＿”また”戻ってきたんだ。

「しっかりしろよな、此処戦場なんだから、ぼーっとしてたら死ぬぞ？」

そう言って俺から遠い敵に向かって走り出す安定を、俺は＿＿＿＿ずっと見ていた。

俺、どこまで戻ってきたんだ？今、どこで戦ってるんだ？

少し周りを見渡す

「堀川、兼さん、鯰尾、薬研、安定＿＿そして俺。」

この部隊って事は、１ヶ月前まで戻ってきたんだ。

でも何で。

「おい清光！！！後ろ！」

安定の声にハッとし、後ろに向かって攻撃をする。

どうやら大太刀の一振りが、俺に攻撃しようとしてたみたいだった。

「ばか！だからぼーっとするなって言ったんだっ！」

「わ、悪かったよ。」

「次は気をつけろよ？ブス」

「...御免」

するといつの間にか俺の側に駆け寄ってきたみんなは、俺を驚いた顔でみている。

...あー、素直に謝ったからかな。

「どうしたの？清光、熱？風邪？大丈夫？」

「ちょっと、堀川酷くない？俺だって素直に謝る時あるし。」

「清光のお嬢に”素直”があったとはな」

あー、幸せだな。

また、こうして安定達と一緒に笑いあえてる。

守りたい、この普通で普通では無いこの幸せを、俺は二度と壊したくない。

＿＿＿なんて、この台詞、何度目だろうね。