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エピローグ ページ47
その人と話すだけで
触れるだけで
見るだけで
まるで世界が色鮮やかに染まってしまったかのような希望と夢に満ちた感情。
それが愛なら、私はそれを知っている。
「A」
感極まったような声をした、今日はいつもの緑のパーカーじゃなく
白色のタキシードの君が目の前にたっている。
その頬は服と対象的に赤く染まり、綺麗なほど映えていた。
「ふふっ」
数十センチは違う背を少し丸めて私の顔に近づける。
近づく度に赤く染まり、じわじわと遅くなっていく近づくスピード。目もギュッと瞑り、とてもかわいらしい。なんて思ってしまうのは末期だろうか。
「はよキスせんかい！」
「ノロノロしてんじゃねぇよウブが！」
野次が飛ぶ。うちの軍らしいな、と笑えてしまう。
仕方ない、要望に応えるとしよう。
私は思い切り顔を近づけ、唇を奪う。
目を丸くして私を見る君もまた、愛おしい。
「これからもよろしく頼むよ、私の愛おしい旦那様」
終わり
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作者名：春 | 作者ホームページ：ホムペなどない(無言の腹パン)
作成日時：2016年9月17日 11時
