アイデンティティ4 (ページ48)

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１９６話ページ48

「もう随分探したんだから！」

「やっと合流出来たね～！」

「…なんだそりゃ…」

「街で見つけたんだ！」

謎のお面を被っている井吹とてつもなくシュールだ…

そしてキャプテンは街でサンドリアス人に絡まれ、サッカーバトルに至った経緯を私たちに説明した

「サッカーバトル？」

「街をみていたら、いきなり絡まれて…」

西園はサンドリアス人たちの度を越したラフプレーにまだ怒りが収まらない。彼らの徹底した暴力プレーはサッカーではないという西園の怒りはもっともだ

「グランドセレスタ・ギャラクシーは星の命運をかけた戦い、負ければ星を明け渡さ無ければならない…歓迎されていないのは分かるがそこまでしてくるとは…」

「でも言ってたんだろ？そのカゼルマとかっていうキャプテンが正々堂々と戦うって、だったら心配ないだろ？それにもし奴らが卑怯な手を使ってきたとしても、シュートは全部この俺が止めてやる！」

西園というライバルが存在するのに自分がレギュラーポジションであることに疑いを持たないところはさすが井吹だ。

「任せて天馬！！ゴールは僕が絶対守るから！」

西園のその言葉を聞いて、今度は井吹が思索にる。ゴールを守るという宣言はイコール先発でゴールキーパーを務めるという意味であり、それは現行のレギュラーGKである自身への宣戦布告と同義だ。井吹は間接的に自分からゴールキーパーの座を奪う宣言をした信助を見やり、仲間とは思えないほど冷酷な笑みを浮かべていた

「(奪える物なら奪ってみろ！！)」