アイデンティティ4 (ページ45)

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１９３話ページ45

「無事に到着したようだな」

太陽系外に存在する知的生命体が棲む惑星をその目で初めて確認した一同の前に、ホログラムで3D化したオズロックの姿が浮かび上がる

「砂の惑星"サンドリアス"グランドセレスタ・ギャラクシー1回戦の対戦相手だ」

"これよりサンドリアスに着陸します"

「サンドリアスの大気圏に突入したんですね！」

大気圏突入の衝撃に一同は悲鳴を上げる。衝撃だけでなく、空気抵抗で真っ赤に燃え上がるギャラクシーノーツ号の周囲を見て恐怖心を抱いたのだろう。

地表のほとんどを砂漠が覆うサンドリアスは常に強い風が吹きつける過酷な環境の星らしい。オズロックはそのような過酷な地に適応したサンドリアス人は強い肉体と高度な運動能力を身につけていると忠告する。

「…さあ、グランドセレスタ・ギャラクシー本戦の始まりだ…改めて繰り返すまでもないがこの試合に君たちの惑星の運命がかかっている…」

「惑星の運命…」

「……と、トイレ……」

私はやばくなる前に…と一目散にトイレへと駆け混んで行った

「ひ、酷い目にあった…」

「こりゃこいつには薬が必須だな…」

「ほら、行くわよ！へにゃへにゃしないの！」

私はさくらに連れ去られ、へとへとになりながらも外に出た

「オズロック様より皆様の案内を命じられているコーディネーターのイシガシ・ゴーラムと申します。」

「よろしく！」

イシガシは試合までの行動の自由を告げ、この星での自由行動を認める。街の見物を提案され、さくらは即座に賛同する異星人の生活に興味を示すのはある意味当然だろう。異論なく、一同はイシガシの案内のもと、市街地に繰り出すことにした