アイデンティティ4 (ページ14)

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１６２話ページ14

動物のような謎のオーラに包まれた森村さんはボールを足で挟み込むようにして奪取して、見事に相手の選手のボールを奪ったのだ

「と、止めたぁっ！！」

「今のは…？」

「好葉！！」

驚いていたキャプテンだが、ようやく我に帰る。どうあれこの場面でのマイボールはイコールチャンス到来だ。森村さんに声をかけてパスを要請する

「キャプテン！！」

「ユーリ！！」

パスを受けたキャプテンにユーリを向かわせるドミトリーだが、キャプテンは必殺ドリブル技「Zスラッシュ」でその防御を一蹴する。

「瞬木！！」

そしてキャプテンからのボールは瞬木に、そして瞬木は自身の必殺技パルクールアタックで相手の選手に対抗する

「決めろ！！！渡辺！！！」

「ハハハッ！！！最高だよ！最高のもてなしだね！！上等…絶対に決めてみせる！！」

私は瞬木の蹴ったそのボールに追い付くかの直前で必殺技を発動する

「もっと…もっと…！！…もっとだ！！」

空には瞬木のシュートとは対象的な色をした真紅のクリスタルの欠片が疎らに浮かんでいるのが確認できている

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！！"クリスタルグラビティ"！！！！！！」

私は声が枯れるまで叫び、そしてクリスタルが空中から諸刃の剣の様にゴールネットに向かう！！嗚呼、嗚呼…これだ…！！これが私が求めに求めた最高の必技だぁ…！！！

「ツイスト…うわぁぁぁぁっ！！」

そしてそのシュートが決まるのを待っていたかのように試合終了のホイッスルが鳴り響く。壮絶な点の取り合いの末、試合は逆転でイナズマジャパンが勝利を収めた！！