【おはよう、心操くん】 ページ6
.
『しんそー、くん』
Aに名前を呼ばれてふと目を覚ます、ぼんやりと覚醒していく中で目の端にはオレンジ色になった空と穏やかに微笑んでるAと目が合った。
「……A」
俺が名前を呼ぶとバツが悪そうに彼女は目をそらす。
『……ここまで運んでくれたんですよね？ありがとうございます、それとごめんなさい』
「……覚えてないのか？」
あの時、彼女ははっきりと喋っていた。疲れていて良く思い出せないんだろうか、
『えっ？私確かロボットを拒否して歩いて……なんか、心操くんにぶつくさ言いながら歩いた記憶あるんですけど……』
興奮状態だったからだろうか、彼女はあの時の意識がかなり朦朧としているみたいだ。
「そのあとオールマイトが助けに来てくれたんだ、ここまで運んだのはオールマイトだよ」
彼女は小さく目を見開いた、笑いながらサイン貰えば良かったな〜と陽気に笑う。
「………オールマイトが助けに来なかったら本当に、かなり危ない状況だったんだ」
本当に酷い出血で本来なら動けないほどの傷だった。あのままきっと俺は洗脳かけようか迷って、結局個性を使わずハラハラしながら保健室まで歩くAを見ていただろう。
『個性使おうかって考えてたんですか？』
目をぱちくりとしながらAは驚く。
「えっ知らなかったの、」
Aの個性は読心、個性使おうか否かの悩みは聞こえている前提として俺は悩んでいた。
『ええ、なんというかあの時色んな声が聞こえたんですけど理解することができなかったって言うか。もうよくわかんなくなっちゃって』
『状況を見るかぎり、洗脳かけた方が良かったんですよね？ありがとうございます、』
きっと、かけた方が良かったと思う。もしオールマイトが来ていなかったら本当に命の危機だってあった。
「……まあ、ね、Aがプライドの話してたから。俺が手出ししない方がいいと思って、」
彼女はこの話をしていたのを覚えているだろうか。それとも聞かれたくなかった内情だったのだろうか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 168人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゃもじ太郎(プロフ) - 莉緒さん» アッアッありがとうございますーー！！嬉しいす😭😭少し師匠と弟子感のある雰囲気にしたかったので夢主ちゃんの活躍をいっぱい入れてみました……！読んで下さりありがとうございました🙇🙇♡ (2023年2月17日 22時) (
レス) id: 24eaa6fcaa (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 初コメ失礼します！完結おめでとうございます！心操君がかっこよすぎて惚れましたし、ここぞというところで活躍する夢主ちゃんが可愛かったです､､､！ (2023年2月17日 21時) (レス) @page30 id: f2671d43ca (このIDを非表示/違反報告)
しゃもじ太郎(プロフ) - しゅるさん» わーー！！ありがとうございます！自分好みな心操くんに自分好みなたくましい主ちゃん……と好きを詰め込んだお話だったのでそう言っていただけてとても嬉しいです😭読んでくださり有難うございました🙇🏻♀️💞 (2023年2月17日 19時) (レス) id: 24eaa6fcaa (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - あぁ…終わってしまった…あ、初コメ失礼します！初々しい感じもありつつ、漢らしさもある心操くんにかっこかわいくて、友達思いの主ちゃんがとても好みのお話でした！！ (2023年2月17日 17時) (レス) @page30 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
しゃもじ太郎(プロフ) - No. 8さん» ありがとうございます〜〜！嬉しいです♡更新がんばります……！ (2023年2月1日 20時) (レス) id: 24eaa6fcaa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しゃもじ太郎 | 作成日時：2023年1月27日 17時
