俺女なんだけど (ページ5)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:3,561 hit

夜ページ5

海兵と別れて少し街を探索し
家は全部壊れていた全部あいつがやったのだろうか？不思議が頭をよぎる
「パチパチ」と炎があたりを照らす
「俺は海兵にあんなこと言ってよかったのかな？なぁコラさん、ロー」
またこの2人の名が口から出る
俺はこいつのことを忘れられない
忘れてしまっては俺が壊れる
その日の夜は星がきれいだった
また昔を思い出す

『月きれいだね』
『星多くない？』
『こんなところにいたのかロー、フラン』
『今ローと空を見てたの夜の空』
『お前はほんとそういうのが好きだよなa」
『コラさん！』
【コラさんが地面に落ちた】
『コラさん大丈夫？』
『コラさん気をつけねぇとドミンゴに気づかれちまうぞ』
『あははまたドジっちゃった』
『そういう問題じゃないでしょ』
『今度はベランダから見ようぜ！コラさんもよっぽどのことがなければ落ちない』
『ローナイスアイディア！』
『じゃぁ明日ここにまた来よう』

「昔に戻りたいなぁ」
俺は1人の時弱音を吐く
人の前で言ってしまったらかわいそうって思われちゃう
それが嫌でひとりで悩んだり悲しんだりする
それに誰も気づかない
奇跡だった
「でもこんなときにはあいつらがいたら俺のことを慰めてくれるかな？」
『フラン遊ぼ！』
『フラン！楽しいか？』
2人の声が頭ん中から離れない
俺はいつの間にか泣いていた
たった1人で泣いていた
誰も入るはずのない所から声が聞こえる
？「なぜそこで泣いている？」
優しい声だった
まるで初めて入った時のドフィのようだった
「ッ…誰だ」
少し反応が遅れた
？「あまり警戒しないでくれ、そこであった海兵にこちらに人がいると言っていたのでもしかして君か？」
黒いフードをかぶっていて顔がよく見えないでも声だけでわかった
この人はいい人
あの人よりもいい人
あの人は俺に苦痛を押し付ける
でもこの人はあの人よりも優しそうだった
「海兵…あいつか」
？「やはり君だったか、でもなぜ君は君の敵を助けたのだ？」
簡単な質問だった
子供でもわかる質問
頭より先に口が動く
「敵でも味方でも傷ついている姿は見たくない、もう俺の目の前で人が死んでほしくない」
？「君は本当にルーキーなのかい？」
「なぜそんなことを聞く？」
不思議だったこんな俺に興味を持つのはあの2人しかいないと思ってた
その人はこういった
？「君は優しいんだね」