最終話 ページ16
たったったったっ
走った。
寮まで、脇目も振らず、一目散に。
わからないままは嫌ですから
口で伝えて、確かめたかった。
夕日が眩しい、
日が沈みそうだから、余計に。
勢いよく寮の扉を開けて姿を探す
「いずくん！！！」
「あれマリカちゃん？おかえりそんなに急いでどうしたの？ってええ！？何！？」
「いいから！」
緑谷が連れ去られたぞー！なんて言葉を背に受けながら走る
喫茶店からずっと走ったから息が乱れる。少し苦しい
「ちょちょちょマリカちゃん！？どこに…」
「あとで聞きますので！！」
突然のことにいずくんはまあ、やはりと言うか驚いている。
フリースペースでのんびりしていたところを引っ張って連れてきたから余計かもしれないです
「はっ、はぁっ……着きましたよ」
「ここは、中庭…」
寮を大回りしてやって来たのは中庭
こういう場合って大概もっと遠くに行く展開になりそうなもの、きっといずくんは混乱している
そうでなくても混乱しているでしょうけど。
「ええっと…マリカちゃん。ここに何の目的が…？」
「好きです！！！」
「え！！？！？？！？？！」
「いずくんのことが！好きです！とっても！」
いずくんの手をとって詰め寄る。
「いつからかは、わかりませんが…でも！ずっと好きだったんです！
きっと、それはこれからも変わりません…！」
「マリカちゃん…」
ぎゅうっと抱きしめる。
きつく、きつく。
「…大好きです。」
いずくんの手は宙を彷徨っている。
いずくんの分も、ぎゅうっと
苦しいほどに。
「……死なないで」
我儘だとわかっている。
ヒーローを目指す以上それと隣り合わせなのは
この言葉が、枷になることも、わかっている。
それでも無理だった。止められなかった。
堰を切ったように溢れ出す言葉はいずくんを溺れさせるものばかり。ヒーローにはこんなのいらないのに。
大切な人がいるヒーローほど、判断は鈍くなる。
1人の恋人か、大勢の一般人か
その部別くらいはしているだろうけど、怖くて仕方がなかった。
いずくんの胸に顔を埋めているせいで、表情はわからない
「…僕も、大好きだ」
はっ、とした
顔をあげようとした途端にいずくんが強く抱きしめてくれる。
暖かかった。
あの時みたく燃えるほど熱くない。
このままこうして居たい。
周りが暗くなってきた
まるであの夜の延長線みたい
とても、幸せ。痛いほどに幸せ。
「………生きてて、よかった」
そう彼女が泣いた
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ちゃかまかくん(プロフ) - 最初から全部読ませていただきました！僕「あアアアアアｱｱｱｱ！出久可愛いよォｫｫｫｱｱｱｱ」←出久「ｴｯ…(汗)」僕「ごめん。ごめんだから引かんとって…」←これからも頑張ってくださいね！！ (2018年9月23日 22時) (
レス) id: 8bd1150a52 (このIDを非表示/違反報告)
fur(プロフ) - 紅夜さん» 私もその2人好きです！旭さんは一目見ただけで好きだー！ってなって、大地さんはなんか、もう全部好きです！研磨が好きとは言いつつ結局みんな好きです！ (2017年12月3日 16時) (レス) id: 0a0c33e614 (このIDを非表示/違反報告)
紅夜(プロフ) - 推しは、大地さんと旭さんです！ (2017年12月3日 15時) (レス) id: 9758eca669 (このIDを非表示/違反報告)
fur(プロフ) - 紅夜さん» ありがとうございます！ハイキューでは推しキャラ誰ですか？私は研磨が好きです！ (2017年12月3日 14時) (レス) id: 0a0c33e614 (このIDを非表示/違反報告)
紅夜(プロフ) - 最初から全部読みました！とても面白かったです！更新頑張って下さい！話しは変わりますが、私もハイキュー好きです！ (2017年12月3日 12時) (レス) id: 9758eca669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fur | 作成日時：2017年11月26日 11時
