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ymside
本番前
1番目のバンドがスタンバイしてる
俺たちはトリ
どうしよ〜めっちゃ緊張してきた...
「山田！大丈夫か？これ飲む？」
光くんが水を渡しながら声をかけてくれる
「大丈夫.....じゃないかも」
「なーに言ってんだよここまで来て！」
バシッと背中を叩かれる
「って〜！」
「やることは全部やったんだから大丈夫！
リラックスして、あとは全力で楽しむべし‼」
ってカッコつけて言ってる。
俺を笑わそうとしてくれてるんだろうけど、この独特の空気感に完全に飲み込まれてる自分がいる....
会場は最高潮に盛り上がってる
この中に出てって俺浮かないかな...
大勢の人が見てるのに失敗したら...
不安ばかりが浮かんでくる
その時ポケットのスマホがブルっと震えた
ちねん『真ん中辺りにいるから』
「..........」
それだけかよ！
お前がやれって言ったんだぞ！
もっと頑張れとか言うことあるだろ！
午前中一緒にいろいろ見て回ってる時もいつもどおりで、さっき別れた時もいのちゃん見つけてさっさと行っちゃうし...
もうちょっとなんかあってもいんじゃね？
なんて知念への怒りがフツフツと湧き上がってきたところに
「スタンバイお願いしまーす」
いよいよ俺たちの番
「山田！行くぞ...楽しもうな‼」
「....うん」
メンバーで円陣を組んで自分の場所にスタンバイする
照明が上がって会場内に歓声が沸き上がった
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作者名：みー
| 作成日時：2017年4月8日 2時
