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大ちゃんと映画を観に行った帰り道、道路を挟んだ反対側の歩道をびしょ濡れで歩く知念を見かけた

「えっ?あれ知念じゃね?」

「え〜どこどこ⁇」

「ほらっあそ.....あれ?」

大ちゃんに教えようと思ってもう一度見たらもうその姿はなかった

気のせいだったのかな...
だいぶ前にやまだと一緒に帰ってたしな


その時はそう思ってそのまま家に帰った









次の日の放課後

大ちゃんは部活だから1人で帰ってたら急に後ろから呼ばれた

「あっ知念だ」




「あのね...ちょっといのちゃんに相談があるんだけど..」


「お前昨日◯◯通りの辺歩いてなかった?」




「あ〜...歩いてたかも」


「やっぱり!めっちゃ濡れてなかった⁉」


「なんか濡れたくなっちゃって♪」


そう言って笑う笑顔がちょっとだけ寂しそうに感じた

「なんだよそれ!笑
風邪引くぞ〜
相談って何?」

知念が言いにくそうにモジモジしてる

「あのね...いのちゃんと大ちゃんは付き合ってるの?」

「えっ.....あ〜やまだから聞いたの?」

「いいや、2人の雰囲気見てたらそうかなって」


「そうなんだ.....




うん。付き合ってるよ」


昨日だよな...どんな雰囲気だったっけ
なんか恥ずかしい









「あのね...僕も男が好きで...
りょーすけなんだけど...」



「りょーす..えっ⁉⁉やまだ⁉」



知念がコクリと頷く
マジか‼

「男同士でうまくいってるいのちゃんに相談にのってもらいたくて...」


「うん!のるのる‼
ここじゃアレだからうちくる?」


「うん♪」


そこから俺のうちに移動した

やまだとはいろいろあったし、絶対幸せになってほしいから知念の告白を聞いて内心ドキドキしてた。
やまだ女の子苦手だし、知念いいやつだし‼


「りょーすけすごく優しくて...気づいたら好きになってて...」

「わかる‼やまだってめっちゃ優しいよな」

「りょーすけ好きな人とかいるのかな?」

「..........うーん」

「いのちゃん?」


後から分かるより先に言っといた方がいいか...


「実はさ...ちょっと前まで俺、やまだと付き合ってたの」

「えっ!そうなの⁉」

「もともと大ちゃん好きだったんだけど、うまくいかなくて...そしたらやまだが俺にしろって言ってくれて...
でも結果的にやまだを傷つける形になって...」



「そうなんだ...じゃありょーすけはまだいのちゃんのことが好きなんだね」


知念が悲しそうに下を向く

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作者名:みー | 作成日時:2017年4月8日 2時

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