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「いのちゃん....寒いよ。中入ろ」
そう言っても両足を抱え込んで下を向いて動かないいのちゃん
「.....指輪.....
忘れてるよ...」
「..........」
「もう......いらないの？」
溢れそうな涙を堪えながら聞くと
ゆっくりといのちゃんが顔を上げた
その顔はいつもの優しい顔じゃなくて
ひどくやつれて泣き腫らした顔
「俺...本当は...
大ちゃんが思ってるようなやつじゃない」
「え...？」
「本当は...すげー心狭くて...
嫌なヤツなんだ..」
「そんなことないよ
いのちゃん俺のわがまま文句言いながらも大体聞いてくれるじゃん
時間に遅れたって怒らないし...あとは...」
「山田くんのこと...」
「.....山田？」
こくんと頷くいのちゃん
「大ちゃんと一緒にいられるだけで幸せなのに
過去は関係ないって分かってるのに...」
「本当は....グスッ..
あの写真見てからずっと気になってた」
「写真？」
「山田くんと写ってる写真...。
あの写真の大ちゃん...本当にいい顔してたから..
それに
すれ違った時もずっと見てたし...」
「今もまだ好きなのかもって...」
「そんなこと..」
「最近ちょくちょくテレビで見るようになって
見る度に、大ちゃんこいつのこと考えてんのかなって
そんなことばかり考えてる自分も嫌で」
「全部受け入れてあげたいのに
そんなに心広くなれなくて
大ちゃんの過去まで奪えないって分かってるのに...
俺ばっかこんなに好きで
山田涼介と俺じゃ全然違うし
嫉妬で押し潰されそうだった
いつか愛想つかされて
あいつのとこに行ってしまうんじゃないかって...」
「いのちゃん....」
「口では調子いいことばっかり言ってたけど
腹ん中は真っ黒でこんなことばっか考えてて
グスッ...
本当は
俺、すげーちっさい人間なの...」
目を腫らしながら必死に自分の想いを伝えてくるいのちゃん
いつも飄々としてて
何にも気にしてないようで
でも人一倍優しくて
そんな彼の俺が知らなかった一面を見れた気がした
「.....がっかりしたでしょ？」
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みー(プロフ) - 蜜柑さん» こちらこそいつもコメントありがとうございます！率直な感想嬉しいです(^^)書き方いつも同じ感じになってしまって全然上手じゃないです(><)でも褒めてもらえるとやる気が出ます♪急展開ですが、最後まで楽しんで頂けたら嬉しいです(*^^*) (2020年10月22日 15時) (
レス) id: aee308ed46 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 更新ありがとうございます！読み終わっての一言は｢え？｣でした。書き方が上手すぎて話にのめり込みながら読めるのがもうすごすぎます。これからも頑張ってください！！更新いつでも待ってます！ (2020年10月22日 5時) (レス) id: cd99df78f5 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 蜜柑さん» 蜜柑さん！嬉しいです(*≧∀≦*)ちょっと曲の解釈とは違うかもしれないですが、読んでくださる方の心に響く作品になったら幸いです(*^^*) (2020年10月21日 14時) (レス) id: aee308ed46 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 新作にまでついてきた蜜柑です(←)曲の内容を知ってるから続きを読む度に苦しくなりそうですけど最後まで読ませていただきたいなと思ってます！ (2020年10月21日 7時) (レス) id: cd99df78f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みー
| 作成日時：2020年10月20日 23時
