鈍感な君を好きになった話2(inar)

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arside






　



急いで戻ると薮くんが待っててくれた







「はやっ！ちゃんと話できた？」





「うん大丈夫。いこっ」






　






すげー空気重かったし


あれ以上話しても気まずいだけだろ...




目も合わさず出てきちゃった








　
　








これから俺たちどうなっちゃうんだろ









　
　

　









電車に乗り込んで空いてる席に座る


休日だからかいつもよりすいてた









「はぁ〜...」












ふと前を見ると



カップルらしい男女が2人で携帯を覗き込んで幸せそうに笑ってる











もし...



俺が女の子だったら....






　


　








「だからゆっくり話せばよかったのに」




「えっ...」




「さっきからため息ばっかりついてる」




「..........話したいことは全部伝えたから」





「あいつの話もちゃんと聞いた？」






「うん...わかったって言ってくれた」




　



「そっか...

まっ詳しいことはわかんねーけど...

時間が解決してくれることもあるしな」





「........うん」













　





時間が経って諦められたら...









　







て....そんな日が本当に来るのかな









　




　









学校について部室に入ると




　






「えっ！大貴！？なんで？」









知念が驚いた顔して寄ってきた









「片付けするって薮くんから聞いて....

知念も来てたんだ」




「だっていのちゃんちに泊まったんじゃ...」





「........ちょっと喧嘩しちゃって...」




「喧嘩？」





「......うん。そんな大したことじゃないよ」









ははって無理やり笑うと顔をしかめる知念









「あ、じゃあ知念と大ちゃん視聴覚室の掃除お願いできる？俺部室の片付けしとくから」







「りょーかい」

「はーい」









　





視聴覚室まで歩きながら適当に思いついた話をするけど「へー」って全く興味ないっていう相槌を打つ知念







重い扉を開けて中に入ると


昨日賑わってた様子と打って変わって

　

視聴覚室独特の埃っぽい匂いが広がってた






　








「よし、掃除するか〜」






うーんと伸びをして窓を開けようとしたら







　






　









「いのちゃんと....何があったの？」








　








　
知念の問いかけに手が止まる







　


　





　









「別に.........」

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