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arside
満員の電車を降りて
人の流れに乗って駅を出る
ほとんど散ってしまった桜の枝を見上げながら歩いてると
見慣れた後ろ姿を発見
「いのちゃーん!!おはよー!」
「大ちゃん!」
ガバッ!
「うおっ!」
声かけたら走ってきて抱きつかれた
「おはよー♡そのネクタイの色も似合ってる〜!」
「ありがとう♪」
今日は始業式
俺は2年、いのちゃんは3年になった
くっついていいって言ったら
前よりさらにいつでもどこでもくっついてくるいのちゃん
なんだかもう慣れを通り越して普通の光景になってきた
「このネクタイも俺が卒業したらあげるね♪」
「......」
卒業..
「あれ?大ちゃん?」
ハッ!
目の前で振られてる手をどけて歩き出す
「気が早いんだよ!今日から1年始まるとこなのに!」
「ははっ本当だ」
いのちゃんと付き合うようになって
休みの日も会ってるからほとんど毎日一緒にいる
こんなに一緒にいて、いのちゃんがいる毎日が当たり前になってるのに
俺来年からやっていけんのかな..
「かわいいね」
いのちゃんの言葉に周りを見渡す
「何が?誰が?」
「大ちゃんが」
「どこが?」
何のタイミング?
可愛いって言ってほしいって言ったけどおちょくってほしいわけじゃないんだけど..
「俺のことで
頭いっぱいの大ちゃんが」
「...なっ..//」
図星だ〜って笑いながら俺の前に出て歩くいのちゃん
この前まで自分の気持ちにすら気付いてなかったくせに〜!!
なんか悔しくて前を歩くいのちゃんを走って追い越すと後ろからケラケラと陽気な笑い声が聞こえてきた
「大丈夫だよ。大ちゃん
約束したでしょ?ずっと一緒にいるって」
振り返ると
自信に満ち溢れた顔のいのちゃん
「うん!」
その顔を見たらなんだか
本当にこの先もずっと一緒にいられるような気がした
鈍感な君に振り回されながら
いのちゃんの隣に並んで歩幅を合わせて歩く
この先もこうやって
一緒に人生を歩む未来を願って..
(いのちゃん歩くの遅い〜)
(え〜だって汗かくじゃん)
これが俺の
鈍感な君を好きになった話
end
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みー(プロフ) - こめりんさん» こめりんさんありがとうございます(^^)お返事が遅くなってすみません(> <)本当にいろいろありましたが、なんとか両想いで終わりました^ ^付き合ってからも見たいという声を頂くので続きも書きたいなと思ってます。これからもよろしくお願いします^(*^^*) (2021年7月7日 22時) (レス) id: 163ee9ceaf (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - ちいさん» ちいさんお久しぶりです^ ^お返事が遅くなってすみません(> <)このお話も最後まで読んで頂けて嬉しいです♪両思いになった2人も書きたいなと思ってます(*^^*)これからもよろしくお願いします (2021年7月7日 22時) (レス) id: 163ee9ceaf (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 蜜柑さん» 蜜柑さんお久しぶりです(^^)お返事が遅くなってすみません(> <)やっと完結しました♪かなりの亀更新でしたが、お付き合いくださって毎回感想もくださって本当にありがとうございました(TT)とても励みになりました!番外編またよろしくお願いします^ ^ (2021年7月7日 22時) (レス) id: 163ee9ceaf (このIDを非表示/違反報告)
こめりん(プロフ) - みーさん、完結おめでとうございます!いつも素敵な作品を作ってくれてありがとうございます。二人は色々ありましたが、最後に両思いになって本当によかったです(>_<) もしよければ、二人が付き合ってから甘いお話もぜひ読んでみたいです...。 (2021年6月30日 22時) (レス) id: 3ca9f7e5bd (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 完結おめでとうございますヽ(´▽`)/両想いになった2人もぜひ見たいです…!これからも応援していまーす! (2021年6月27日 9時) (レス) id: e0ad92b04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みー | 作成日時:2020年3月7日 16時