鈍感な君を好きになった話2(inar)

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ybside





　







「俺ちょっと探してくる」





「え？」





「大ちゃん戻ってきたら連絡して！」



「おい！伊野尾！！！」

　





走って吹雪の中に出て行く伊野尾


あいつがあんなに焦ってるのも珍しい





本当大ちゃんのこととなると....過保護なんだから...






　








　
ここまでわかりやすいのに







なんで自分で気付かねーのかな







　






　








“






　


「薮ちゃん.....俺...


嘘ついた...ごめん」







　
うるうるした大ちゃんの瞳がこちらを見上げる






　


あぁ.....かわいいな....









　



　


「聞いてた...

なんであんなこと言ったの？」






　






俺たち....
　



キスだってその先だってしたことないでしょ








　





「....グスッ....

いのちゃんに

男同士で付き合ってる訳ないみたいに言われて

....悔しくて....」







「俺は別にいいけど....

大ちゃんはそれでいいの？」





　






「...........」







「大ちゃん？」







　







「.......あんなに酷いこと言われたのに


いのちゃんに嫌われたって思ったら


悲しくて....


心臓握りつぶされたみたいだった」

　





「薮ちゃんと一緒にいるのは本当に楽しいし


すごく安心するし

...頼りになるし
　



好きになれたら幸せだろうなって分かってる」







　




「でも、やっぱり俺....」







　
　
「大ちゃん....



　

俺が最初に言った言葉覚えてる？」

　






　

「.......？.」





「俺、大ちゃんに泣いてほしくなくて

付き合ってって言ったんだ」






「それなのに....

俺と付き合ってることで悩ませて、泣かせてたら本末転倒だよ。」



　







「薮ちゃん...」




　




「あいつも.....

どこまで鈍感なんだろうな.....」









「....え？」”









　


　






　









　


伊野尾のばーか




　





　


大ちゃん泣かせてばっかいるんじゃねーぞ


　





まったく....

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