鈍感な君を好きになった話2(inar)

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inside




　

上級者コースは最初からかなり急で自然とスピードが速くなる
　




大ちゃんまた転けてんじゃないかな〜



開けた場所から視界の悪い森の中に入っていくと


緩やかなカーブもあってなかなか面白いコースだった



　



　





途中コースの端に赤いコーンが並んでる所があった


その先は崖かな...


でも不自然に真ん中が一箇所だけ開いていた
　
　
　






人が落ちてたりして...


　






まさかね
　


　



　



ちょっと気になりながらも止まるのも面倒でそのまま下まで滑り降りた








　
でも先に降りたはずの大ちゃんの姿はなくて...


中に入ったのかな







　



　

建物に入ってさっき飯食ったテーブルに行くと
　





薮だけがいて携帯を見てた





　



「あれ...お前1人？知念と圭人は？」



「おー早かったな。
あの2人なら光と裕翔とゴンドラ乗っててっぺんまで行くって、俺は疲れたから休憩」





「ふ〜ん....

大ちゃんは？来てない？」





「え？お前ら一緒に滑りに行ったじゃん」






「ちょっと...はぐれちゃって...」
　




「え〜なにやってんだよ。

ま、ここにいたらそのうち来るんじゃね」





「うん...」









俺のせいで不機嫌にさせたしな...

1人でまた登ったのかな




はぁ〜....いらんこと言うんじゃなかった



　







せっかく一緒にいこうって誘ってくれたのに...


　







前みたいに


戻りたい気持ちがない訳じゃない



でも大ちゃんを目の前にすると胸の奥がもやもやして

嫌なことばかり言ってしまう


　
　


俺...いつからこんなに性格悪くなったんだろ...


　








　







携帯を見ながらぼーっと考えてたら




バスで眠れなかったこともあっていつの間にか寝てた






　









　








「ん....」





.....あれ....






周りを見渡すと

斜め前の席で薮も携帯持ったまま机に突っ伏してて







今何時だ....







時計を見るともう16時を過ぎてる



　




あれから2時間も経ってるじゃん


さすがにもう降りてきてるよな





大ちゃんの携帯に電話すると





　


『おかけになった番号は電波の届かない場所にあるか電源が』

　




え...まだ降りてきてない？






「やぶ！おいっ！」





薮を揺すって起こす


　


「へ？何？どした？」




「ちょっと裕翔達に連絡して！大ちゃんと一緒にいないか」





「ふぁ〜....大ちゃん？」

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